皆さんこんにちは、旅行大好きちぃです。
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
今回は台湾一周旅行17日間の3回目、台南編です。
桃園市から出発して台中市を離れ、THSR(台湾新幹線)に乗って台南市へ向かいます。
前回までの記事はこちらです✍️
ここは台湾の古都、多くの国々が交差した街。そして、台湾きってのグルメの町。そのため一番楽しみにしていましたので、3泊と計画しました。
台南市とは
台湾でも最も歴史が古い都市で、17世紀にオランダが拠点を築いたことから発展しました。その後、鄭成功(ていせいこう)が台南を中心に統治し、清朝時代には台湾府が置かれ政治・文化の中心として栄えました。古跡や寺廟が多く「台湾の京都」とも呼ばれ、伝統文化とグルメが色濃く残る街です。
どんな出会いがあるのか?そんな台南の様子をお伝えします。また記事の最後には、かかった費用もまとめますね!
さあどんな旅だったのか、あなたも一緒に出かけましょう!
5日目
新幹線に乗ってTHSR台南駅に到着
14:09 台中より約40分、あっという間にTHSR台南駅に到着しました。

新幹線の駅は新しいのですが、台鉄の駅に向かう途中から少し田舎感があります。

台鉄沙崙駅への案内板

台鉄沙崙駅までの通路
14:10 隣接している台鉄沙崙駅を出発しましょう。暑さとヤシの木が並んでいる風景を見ていると、どことなく沖縄の景色に近いです。

ここのホームは沙崙線の終点で、この先は行き止まりになっています。

すでに、普通列車が止まっており、多くの乗客が乗っていました。少し先の車両まで進み、ようやく席に座りました。
14:54 台鉄・台南駅に到着、レトロな駅です。

この駅は昔の建物をそのまま使っており、

構内に書かれている文字が歴史を感じさせます。

私のイメージは、、三重県の伊勢神宮駅のようです。

バスが多く走っていますが、歩いてホテルへ向かいましょう。台南には、地下鉄がありません。ホテルまでは地図上では徒歩15分ほどと書かれていましたが暑さと段差で歩きづらく、ちょっと遠く感じます。唯一、緩やかな下り坂が味方でした。
初めてのドミトリー『シャトーリッチJAI』が天国すぎた!

15:20 無事に宿泊施設へ到着、チェックインしましょう。台南でのお宿は『JAI Chateau Hotels & Hostels シャトーリッチJAI』、人生初のドミトリー利用です!
ドミトリーのイメージって、ベッドが密集して、水回りがあまり綺麗ではなくて、毎晩宿泊者がパーティー🎉しているんじゃないの?と思ってました。ここは違うんです。
設備が充実して、ベッドサイドに机がありカーテンで個室のように区切られているのです。更にはラウンジでお茶や食事が24時間でき、くつろぎスペースが多いんです。そして、宿泊者が静か、ノマドワーカーが多いのかと思います。
価格は3泊で14135円、トリップ.comから予約しました。
詳しくは、こちらの記事をご覧くださいね!
エレベーターで上がり、ラウンジと同じフロアにあるフロントには、日本語堪能なスタッフが対応してくださいました。本当にストレスがなく、もてなされていると優越感で気持ちよくなってしまいます。「ちょうどおやつタイムですので、ラウンジに寄ってみてくださいね!」とスタッフからお誘いがあります。早速荷物を自分のベッドへ置き、再びラウンジへ行ってみましょう。

16:05 ラウンジには、多くの女性がおやつタイムを楽しんでいました。窓際の丸テーブルが空いており、こちらでワッフルをいただきましょう。カウンターで、焼き立てを提供しています。ゆっくりといただいた後、食器はセルフで片付けます。
古都・台南での夕食
17:10 暑さと電車移動の疲れが取れたところで、周辺を探索します。近くに『鴨母寮市場』で夕食にします。鴨の母って、なんだかネーミングが可愛いです。しかし、ここは伝統市場、地元の台所といった感じでしょうか?
朝市場がメインのため、空いているお店はちらほら。その奥にジーロー飯 を提供している『鴨母寮市場當歸鴨1號』がありました。

周辺は暗いのですが、この店だけ電気が付いているので目立ちます。数名が食事していましたので、少し離れた別のテーブルに座ります。

『鶏肉飯(ジーローハン)』(35NTD 約175円)はさっぱりした味で、さらっと食べられます。女店主はにこやかに対応され、お店は清潔でした。ごちそうさまです。
17:30 ちょっと物足りないので、さらに散策しましょう。途中で猫と遭遇したり、

道端に佇む猫
日本語の看板を見つけたりと、小さな発見が楽しいです。あれっ?!おしゃれなお店を発見!店名も『大吉利市』と、いいことが起きそうなネーミング。

入り口にメニューが置いてあり、ライスヌードルの専門店です。これは中国雲南省由来の麺料理の一種で、科挙(公務員試験)の勉強をする夫のために妻が作ったことが始まりだそうです。

お店のメニュー、由来が書かれてる

お店のメニュー、5種類のスープがある
惹かれるように、自然に入り口ドアを開けて入ってました。最初に、レジでメニューの注文とお支払いをします。

店内の様子
店主は「英語が苦手で・・』と言いながら、一生懸命味や辛さ、おすすめを説明してくれます。
その中で、魚のメニューを選択。熱々の鍋が運ばれてきました。

スープを一口いただくと、山椒が効いて程よい辛さと魚の旨みが広がります。スズキの白身がふっくらとして本当に美味しい。刺身レベルの新鮮さです。

地元にあったら、絶対通っているぐらいお勧めです。店内は7テーブル前後あり、若者の来店が多く、常に数組が談笑しながら食事しています。箸やレンゲなどはワゴンに用意されており、カラフルな色合いととても綺麗な状態で用意されています。

180NWD(約900円)とやや高めですが、それ以上の価値がある料理です。台南に訪れたら、ぜひ寄ってみてくださいね🍲
ホテル1階にあるコインランドリーの使い心地

19:31 ホテルへ戻り、一旦シャワーを浴びます。溜まっていた洗濯物を持って、1階にあるコインランドリーへ向かいます。ここの料金は洗濯槽洗浄10NTD・スピード洗浄+乾燥180NTDと高めですが、とても綺麗な設備。乾燥も早く、仕上がりは大満足です!
あれっ?高いと思ったら、大型機で28kgまで可能と書いてあります。よく見たら、隣に小型機もありました。更には携帯電話にQRを読み込むと、日本語を含む多言語対応や作業工程の進行状況のチェック機能があります。優秀ですので、慣れたら強い味方になるコインランドリーでした。
さあ、部屋に戻って寝ましょう。おやすみなさい🌙
6日目
台南2日目の朝の様子
6:20おはようございます!ドミトリーの布団はふかふか、室内はとっても静か。ぐっすり眠れました。この旅で一番熟睡ができ、他のホテルより快適?でした。機嫌よく身支度を始めます。
6:55 ラウンジへ向かい、軽くお茶をします。私は朝食を付けなかったのですが、 隣にある朝食会場が開くのを待っているお客さんがたくさん待機していました。旅先でテンションが上がっているのか、お茶と一緒に用意させているお菓子を何個もポケットにつっこむおじさんがいました・・・ちょっと品がないですね😅
『CAMA CAFE 』でのんびり朝食

8:30そろそろ私も朝食へ、いろんなお店をネット検索しましたが気になるところが見つかりません。結局1階のカフェ『CAMA CAFE 台南夏都店』に入ることにします。
この店はチェーン店で、マシンで一杯ずつ落としており、深煎りのコーヒー豆を使っているのでしっかりした苦味があります。台湾は暑い国のためか、全体的にコーヒーはかなり薄いです。この店の濃さは私好みですね!一緒に注文したチーズトーストは、シンプルな味付けで美味しい。
店内は数名のお客さんのみ、静かで居心地がいいです。ゆっくり頂きながら、いろいろ考えます。実はこの時期、花蓮市で受けた台風の影響で対鉄の運行が停止している頃でした。このまま東側を回れるのか、高雄から戻ってくるのであれば宿や電車の手配はどうしようかと、悩んでいました。今後のスケジュールについて、一人会議を進めていました。
現在はインターネットの普及で、検索したりAIに聞いたりと割と安心した一人旅ができます。おそらく私の親友は、チャッピー(チャットGPT)だと思います😁
台湾路線バスの乗り方とは?

路線バス内の様子
10:20 一旦ホテルに戻り、身支度します。行き先を決めたので、最寄りのバス停へ移動しました。途中通り抜ける裏路地がクネクネと曲がり、探検気分です。

途中に見かける猫カフェや、

壁に描かれたペインティングのエモさ。

なんだか素敵です。
10:30 目的地に着くと、いくつかバス停があり、どこで待っていたらいいのか分かりません。適当になっていると、バスが通り過ぎようとします。どうも乗り場を間違えており、慌てて追いかけて飛び乗ります。
日本とちょっと違ったバスの乗り方がありますので、ご紹介しますね!
🇹🇼 台湾の路線バスの止め方
バス停では “手を挙げて合図する” が基本
台湾では、乗りたいバスが来ても 手を挙げて合図しないと止まってくれない場合が多い です。
➡ 日本のタクシーを止めるように、肩の高さくらいで軽く手を挙げる のが一般的。
● 合図のタイミング
- バスが 20〜30m 手前に来たくらい
- 乗りたいバス番号を確認したら、早めに手を挙げておく
- 夜や雨の日は特に、しっかり目につくように合図した方が確実
→ 合図しないとスーッと通過されることがあります(台湾あるある)。
私は日本に戻ってきてから、合図する必要があることを知りました。振り返ると、何度もバス停でバスが止まってくれなかった体験を思い出しました。皆さんは、お気を付けくださいね!
さてバスに揺られながら、車窓からの街並みを楽しみます。

車窓から望む台南市議会の建物
日本に似ていたり、ちょっと韓国風だったり、歴史ある建物を見たりと面白い。

バスで安平に向かう橋を渡る
一人旅の楽しみは、思いつきで出向いたところに新たな発見ができることです。移動中も楽しいものです。
いにしえの『安平古堡(アンピンこほう)』で想いを馳せる

安平古堡の石碑
11:12 目的地に到着しました。

安平古堡の最寄りのバス停
ここは『安平古堡(アンピンこほう)』、台湾で最も古い遺跡の一つです。

安平古堡とは
台南にある台湾最古の城跡で、1624年にオランダ東インド会社が築いたゼーランディア城が前身です。台湾統治の拠点として発展し、1662年に鄭成功がオランダを退けて占領しました。現在は展望台や遺構が整備され、台湾の始まりを象徴する歴史的名所として多くの観光客が訪れます。
台南に来たら、ぜひ行ってみたかった観光地の一つです。歴史の流れも興味深いのですが、煉瓦造りがとても魅力的。空気感と建物の雰囲気は、タイ・チェンマイに近い感じがして、とても癒されます。

施設内の様子
鳥の鳴き声や、展望台から見える遠くの海や街並みを眺めることで、当時この土地にやってきた先人たちの気持ちに触れることができるようです。

展望台の入り口

展望台内の様子、蒸し暑い

展望台から街並みを望む
中にある博物館には、

歴史の説明が日本語でも書かれているので、とても分かりやすいですね。

博物館内、壁にさまざまなアニメーションが流れる
映像も、マルティヌス・ソンク(Martinus Sonck)が率いるオランダ東インド会社がやってきたアニメーションなどが映し出されています。
今回は、クルックで事前にチケット購入をしていました。サイト内に送られてきたQRコードを、チケットカウンターのスタッフに見せて読み取りするだけです。

安平古堡の入り口

入り口近くのインフォメーション
ここで、事前にチケット購入できる方法をお伝えしますね!
台南観光で人気の赤崁楼や安平古堡は、週末になると入口でチケット購入の列ができるほどの人気スポット。でも、事前にKlookで電子チケットを買っておけば、当日は並ばずに入場できてとても便利です。予約は日本語で数分あれば完了し、支払いもクレカ・電子決済に対応。スマホ画面を提示するだけなので、言語の心配もありません。初めての台湾旅でもスムーズに観光でき、限られた旅の時間を有効に使えるのが魅力です。
Klook.com
『安平古堡(アンピンこほう)』の周辺を散策

12:20 『安平古堡』を出て、隣にある安平開臺天后宮へ参拝します。かなり大きなお寺で、参道にはたくさんのお店が並んでいます。中に入ると、女性スタッフが丁寧に参拝方法を説明してくれます。日本人とわかると、翻訳サイトを利用しながら、神様の名前・役割・お参り方法を一つずつ詳しく解説。

参拝方法の説明図
最後には麦茶の提供があり、本当に優しいです。

安心して参拝ができました。
12:48 参道にある、安平老街を巡ります。

安平老街の様子
観光地化が進んでおり、キャッチセールスが多いです。一昔前の、横浜中華街のようですね。

安平老街のお土産屋さん
店員が海老煎餅の味見を促し、私に勧めてきました。私はすかさず「不要(ブーヤオ)」と返すと、その人はすぐに離れてくれました。

安平老街の古民家
客引きはどの土地でもありますが、はっきりといらないことを伝えることでそれ以上の勧誘はありません。台湾旅行で困った場合、ぜひ使ってみてください。
『A-Cai Beef Soup阿財牛肉湯』で美味しい牛肉スープを食す

13:15 お腹が空いてきました。昼食は牛肉スープの有名店に行きましょう。老街から15分ほど離れた『A-Cai Beef Soup阿財牛肉湯』です。
ところで、台南グルメの代表として次の3つがあります。
代表的な台南グルメ
- 担仔麺:19世紀末、安平の漁師が不漁期の副業として屋台で提供したのが始まり。海の町台南を代表する伝統麺料理。
- 牛肉湯:台南の朝食文化を象徴する名物。新鮮な牛肉に熱湯を注ぎ、素材の旨味を味わうシンプルで奥深い一品。
- 棺材板:日本統治時代に誕生した洋風トースト料理。厚切り食パンをくり抜き、シチューを詰めた台南独自の創作グルメ。
その中の一つを、今日は食べたいと思います😆
店の前に行列ができていましたが、回転が速いです。最初は注文の仕方がわからず迷ってしまいます。

店先の様子
お店ごとに流れも違いますが、この店舗の様子をお話ししましょう。

お店の注文票
【台湾での注文方法の一例】
①レジ脇にある注文票をとり、待っている間に欲しいものを書き込みます。
②順番が回ってきましたら、記入した注文票をレジスタッフへ渡します。
③入店時にレジで支払を済ませます。
④口頭で「No.2」とテーブル番号を案内され、自分でテーブルを探して着席します。
⑤入り口近くに調味料と箸などが置いてありますので、料理が運ばれる前に用意しましょう。
これであなたも完璧!!👍

料理が運ばれてきました、激うまです!!注文したのは、牛肉スープと白菜の漬物と牛肉炒め、ご飯です。私は白米を注文しましたが、多くのお客さんはルーローハンを食べていました。

スープに半生煮えの薄切り牛肉が入っており、タレをつけて食べるのです。臭みがないのでそのままでも美味しいのですが、タレにつけるとニンニクと醤油の味が効いて格別になります。白菜の漬物と牛肉炒めは、程よい酸味がアクセントになり、最高です!ごちそうさまです🙏
古き良き時代を知る『林百貨店』とは?
13:50 満腹になったので、バス停まで散歩しましょう。海沿いを歩くと、暑さの中に潮風を感じられます。

港から眺める海沿い
少し先の港の近くでイベントあり、人々が楽しそうに集っています。
バスが来ましたので乗り込みます。

乗客の少ない路線バス内
車内は2〜3人のお客さん、ゆっくり過ごしながら次の目的地を探します。ちょっと気になるところを見つけましたよ。

林百貨店近くのバス停
14:48 最寄りのバス停を降り、目の前には『林百貨店』がありました。

林百貨店とは
台南にある歴史的建築で、1932年に日本統治時代の実業家・林方一によって開業しました。当時としては珍しいエレベーターを備えた近代的百貨店で、「五階百貨」と呼ばれ市民の憧れの場所でした。戦後は閉鎖されましたが、保存修復を経て2014年に再オープン。現在は台湾雑貨やカフェが並び、当時の建築美を残す人気観光スポットとなっています。

大通りに面しており、昔からの中心街に位置しています。

林百貨店前の交差点
外装から、すでにレトロでおしゃれ。ちょっと寄るつもりが、奥に進むほどにハマってしまいました。

林百貨店内の様子
店内に歴史あるエレベーターを見つけます。

戦前に作られたもので、今も現役です。これに乗り、屋上階へ向かいます。ここには、『林百貨店』のイメージの饅頭オブジェや、神社があります。

参拝後に左側を見ると、弾丸で撃ち抜かれた壁が目に止まります。これは戦争の傷跡、第二次世界大戦の戦禍を潜り抜けたことが分かります。

戦争による弾丸跡
お土産をいくつか選んだ後、おやつタイムで豆花店へ入ります。

レストラン街にある豆花屋さん
店内の装飾は昭和レトロ、古き良き時代を楽しむことができました。
16:50 2時間ほど『林百貨店』を楽しんだ後、歩いてホテルまで帰ります。

街中の古い建物
途中暑いので、セブンイレブンでお茶を購入しました。台湾のコンビニには無糖もあって、とってもありがたいです。タイは甘いお茶がほとんどなので、砂糖なしの飲み物を探すことは一苦労します。
ドミトリーに戻ってくつろぐ

ラウンジでの台湾かき氷
17:05 ホテル到着しました。再びラウンジに寄り、台湾かき氷を作ってもらいます。タピオカや芋園などの多くのトッピングがあり、豪華です。お陰で涼むことができました。
18:50 その後シャワーを浴びると、出かける気がなくなりました。先ほどのラウンジで夕食としましょう。ルーローハンや鶏と筍のスープなど台湾料理が充実しており、十分です。ここだけで台南グルメが楽しめるかも?と思うくらいです。レストラン併設なので、味のクオリティーも高いです。大満足な1日でした。
7日目

台南グルメの一つ、『サバヒー』ってなに?
9:30 今日は朝から台南名物を探しに行きます。皆さん、『サバヒー』ってお魚を知っていますか?『虱目魚』と書いて、『サバヒー』と読みます。

開山神社遺址に展示されていた資料
虱目魚(サバヒー)とは
台南を代表する食材で「台湾の国民魚」とも呼ばれます。17世紀のオランダ統治時代に養殖が始まり、清朝期には台南周辺で大規模に広がりました。丈夫で育てやすく、住民の貴重なたんぱく源として重宝された歴史があります。現在は虱目魚粥や虱目魚湯、ミルクフィッシュ料理として親しまれ、台南の食文化を象徴する存在となっています。
足が早いので、産地でいただくことが多いのですが、ここ台南も名物です。塩焼きなどの料理がありますが、今回は『広仔虱目魚丸』という専門店へやってきました。

ローカル店で、店先にテーブルと椅子が並んでいます。ほとんどが地元のお客さん、注文票に記入して注文するスタイルです。

私は、サバヒーのお粥と蒸し餃子を食べることにしました。

運ばれたお粥には、サバヒーの大きな切り身がドーンと入っています。お味は油が乗って美味しく、生臭さは全くありません。

餃子はコクがあり、しっかりとしたボリューム。

卓上にある調味料をつけていただき、朝からご馳走です。
食後の街歩き

10:32 お腹いっぱいになったので、近くの開山神社遺址と博物館へ足を運びます。

ここは回廊になっており、昔の王様が出てきそうな雰囲気。完全に中国スタイルですね。

敷地内の池

四季内の石像
その隣には『台南市立博物館』、ちょっと寄ってみましょう。

事前に調べていた100NTD(約500円)と書いてありましたが、なぜか半額の50NTD(約250円)。ちょっとラッキーですね。

台南市立博物館内の様子
館内は台南の歴史が展示してあり、見応え十分でした。

台南市立博物館内の休憩所
ここでも日本との交流が紹介されており、各地で日本と深い関わりがあることを実感しました。
『台南知事官邸』で地元の方と交流

12:23 どんどん、街歩きを続けましょう。台鉄台南駅近くの踏切を超えて、『台南知事官邸』に到着。

台南知事官邸とは
日本統治時代の1900年代初期に建てられた歴代台南知事の官邸で、バロック風と和洋折衷の建築様式が特徴です。戦後は政府施設として使用されましたが、老朽化により長く閉鎖されていました。近年、保存修復を経て一般公開され、歴史建築を生かしたカフェや展示空間として再生。台南の近代史を感じられる人気スポットとなっています。
ここは昭和天皇の宿泊したことがある、由緒ある場所です。無料ですが、建物の保存維持のために入場数制限があります。

階段を上がり2階に上がると、大テーブルに晩餐会のようなコーディネートがされています。すると、「日本人ですか?」と声がかかります。日本語を綺麗に話す、若い女性スタッフでした。

天井の様子
この部屋に昭和天皇が宿泊されていたこと、テーブルの上には日本の古い陶器で飾っていることなどを教えていただきます。「この部屋は、写真を撮ってもいいですよ」と、勧めていただきました。

当時のまま残る床
とても話しやすい雰囲気でしたので、次に行く高雄の様子や、台鉄の運行状況も伺ってみました。すでに鉄道は再開しているとのことを知ります。地元の方の情報でしたので、とっても安心することができました。

昭和天皇のお写真
別れ際に、「何も買わずにすみません」と声をかけると、スタッフから「いいえ、お客様は日本語の先生ですので、楽しかったです」と言葉を返されました。本当に心温まるふれあいでした。
デパートでのウィンドーショッピングと小休憩

新光三越 台南中山店の入り口
13:19 まだまだ歩きます。私は、地元の日常を巡るのが好きなのです。

無印良品の様子
新光三越に到着、無印良品が入ってますので、ちょっと覗いてみましょう。日本よりやや高めの価格ですが、多くの若者がここのエコバッグを持ち歩いているのを見かけます。人気があるのでしょうか?店頭で特に目を引くのは、台湾オリジナルの食品です。

デパート内のスターバックスカフェ
他にも日本でよく見るチェーン店や企業が、所狭しとデパート内に並んでいました。

デパート内のニトリ
今回は旅が続きますので購入は見送りしました。
14:26 デパートを出て、軽くつまむことにしましょう。

バーガーキングの店内の様子
ドミトリー近くのバーガーキングへ入ってみました。ちょっとした物価調査、ソフトドリンクとナゲット・フライドポテトを選択。タッチパネルで注文します。

バーガーキングのスナックセット100NTD(約500円)
ナゲットがちょい辛で、フライドポテトはアツアツ。あまり期待していなかっただけに、日本より美味しいかも!
巨大な『台南花園夜市』へ行く

台南花園夜市とは
2005年に台南市北区で始まった比較的新しい夜市で、市民と観光客に愛される大型夜市として成長しました。広大な敷地に数百の屋台が並び、週3日の開催にもかかわらず常に賑わいます。グルメ、ゲーム、雑貨が充実し、台南の食文化や庶民の活気を体感できるスポットです。家族連れにも人気で、台南最大級の夜市として知られています。
17:15 ホテルで一休みした後、夜市へ行きます。バス停が離れていましたので、途中で近所の祭りに遭遇します。

祭りの様子
爆竹の音が激しく、踊りなど派手です。

爆竹が道路で鳴っている様子
さぞかし大きな祭りかと思いましたが、地元の祭りのようでした。とにかく賑やかですね!

古めの路線バスの様子
18:05 バスで40分ほど移動して、『台南花園夜市』に到着しました。

車窓からの花園夜市の入口を望む
ギラギラと明るい入り口が、すぐに分かります。
台南花園夜市とは
2005年に台南市北区で始まった比較的新しい夜市で、市民と観光客に愛される大型夜市として成長しました。広大な敷地に数百の屋台が並び、週3日の開催にもかかわらず常に賑わいます。グルメ、ゲーム、雑貨が充実し、台南の食文化や庶民の活気を体感できるスポットです。家族連れにも人気で、台南最大級の夜市として知られています。
降りるバス停を間違えて、10分ほど歩き戻ります。まだ早い時間ですが、人混みがすごく歩けないくらいです。

賑わう夜市の様子
(夜市の歩き方)あまりにも多いので、何を買おうかわからなくなるほどです。今回もさつまいもボールを購入、肉の野菜炒めとフライドチキン、スイカジュースを購入。座って食べるところがないので、隅で立ち食いです。

一人で回っている人は見かけず、家族やカップルで訪れて、ゲームを楽しみながら巡る方が多いです。
残りはホテルに持って帰りましょう。
ライトアップされた『赤崁楼(せっかんろう)』

20:03 改めて、近所の『赤崁楼(せっかんろう)』へ向かいます。
赤崁楼(せっかんろう)とは
台南市中心にある歴史的建築で、オランダ統治時代の1650年代に建てられた普羅民遮城が前身です。1662年に鄭成功がオランダを退けた後、行政拠点として再整備されました。清朝期には学問所などにも利用され、文化の中心地として発展。現在は中国風の楼閣とオランダ時代の遺構が共存し、台南の歴史を象徴する名所として多くの観光客が訪れています。
ライトアップされて、幻想的。

赤崁楼の敷地内の様子
建物は、ん〜ちょっと簡素かな?現在修復中のため、周囲に足場が組まれています。

建物内の装飾
場所によっては暗いため、ちょっと怖いなと感じるところもありましたが、意外と見学者が多いので大丈夫でした。

室内の様子
一番面白かったのは、池の鯉と遊ぶこと。

餌に群がる錦鯉
自販機で10NTD(約50円)の餌を購入して、餌やり。

鯉達は人からご飯がもらえると知っているので、わらわらと群がってきます。小さな池に巨大な鯉が大量に足元へ向かう様に、圧倒されました。
こちらもKLOOKでチケットを購入しました!お得なクーポンをお伝えしますね!
Klook.comぜひ、手軽に旅を楽しんでください🚶➡️
8日目
朝のできごと
7:45 起床、昨晩もぐっすりと眠れました!このまま1週間は宿泊していたい!と思いながら、お気に入りの1階にあるコインランドリーへ向かいます。おそらく私は、他の人よりも洗濯回数が多いでしょう。とにかく、洗濯が好きなんです。そんな私に、操作方法がわからない日本人女性二人から声がかかりました。意気揚々と操作方法を常連のように説明します。二人はお礼を言われると、セッティングをして去っていきました。

カフェのコーヒー
7:56 そんな私は洗濯の待ち時間に、一昨日も来たCAMA CAFE で過ごします。今日は本日のコーヒーを選択、やっぱり美味しいですね!この時間が、海外暮らしをしている錯覚に陥ります。私にとっては、とても贅沢です。
ノスタルジックな『性格カフェ』でブランチ

9:25 洗濯の途中ですが、ブランチへ繰り出します。ホテルから5分ほど離れたところにある、『性格カフェ(性格彩繪拉花。早午餐)』へ行ってみましょう。
Googleマップでは4.7と、かなりの高評価。期待できますね!
日本の文化をリスペクトされており、日本語ができるスタッフが多いとのこと。

性格カフェのある路地
大通りから路地へ入ってすぐのところにあり、古民家をリノベーションしています。入り口から日本の漫画・アニメ・雑誌・小物などが所狭しと並び、スタッフが気さくに話しかけてくれます。奥の席へと通されます。

日本の本がたくさんある店内
途中で私が日本人と気がつくと、「日本語で説明せずにすみません」と、すかさず丁寧にメニューやトイレの場所をお話ししてくださいました。私はおにぎりプレートを注文、しばらくすると運ばれてきました。

おにぎりセット280NTD(約1400円)
料理の盛り付けが繊細で、野菜が色とりどりに盛り付けられています。優しい味で日本人好み。

セットについてくるハチミツレモンティー
店内には満席近くお客さんがいましたが、落ち着く環境でした。

お会計をした後、最後に暖かいメッセージカードをいただきます。また来たくなるカフェでした。
ドミトリーをチェックインして高雄へ
11:00 ホテルへ戻り、荷物をささっとまとめます。チェックアウト後、荷物を預けて先ほどのコインランドリーへ戻ります。出来上がった洗濯物を、室内の作業台で畳んで作業終了です。この後の電車まではまだ少し時間があります。フロントへ滞在して良いか確認して、1時間ほどラウンジでくつろぐことにしました。

ドミトリー近くの果物屋さん
12:25 ホテルを出て、どうしても気になっていた果物屋さんに寄ります。大好きなマンゴーのかき氷を食べないわけにはいかない!

マンゴーかき氷150NTD(約750円)
路上のテーブルを陣取り、行き交う車を見ながら果肉たっぷりのかき氷を頬張ります。台南は、最後まで美味しい料理が多い街でした。
まとめ

花園夜市の屋台、大鶏排(ダージーパイ)
台南は交通の便が悪いと言われますが、バスやユーバイクを利用すれば移動には困らないです。私にとっては古い建物を見たり、美味しい料理を探したりと、とても魅力的な街。台南孔子廟(台湾第一学府)・神農街(しんのうがい)や郊外にある奇美博物館など、他の観光地は見切れませんでした。また時間をかけて旅したいですね。
さて、今回の費用です。
台南滞在中は合計 約26,127円、日本を出てからは約177,047円でした!
細かくお伝えしますね!
5日目
| 項目 | 金額(NTD/円) | 日本円換算 |
|---|---|---|
| 台鉄(沙崙駅〜台南駅) | 37 NTD | 185円 |
| コインランドリー | 190 NTD | 950円 |
| 夕食:雞肉飯(ジーローハン) | 35 NTD | 175円 |
| 夕食:ライスヌードル | 180 NTD | 900円 |
| セブンイレブン(水18NTD+デンタルフロス2個149NTD) | 167 NTD | 835円 |
| 小計 | 609 NTD | 3,045円 |
6日目
| 項目 | 金額(NTD/円) | 日本円換算 |
|---|---|---|
| 朝食(カフェラテ85NTD+ホットサンド85NTD) | 170 NTD | 850円 |
| 安平古堡 入場券 (KLOOK クーポン利用) | 78円 | 78円 |
| お賽銭 | 100 NTD | 500円 |
| バス(18NTD × 2回) | 36 NTD | 180円 |
| 昼食(牛肉スープ130NTD+野菜炒め160NTD+ご飯10NTD) | 300 NTD | 1,500円 |
| おやつ | 80 NTD | 400円 |
| お土産(ケース490NTD+コースター4枚1,010NTD+オリジナル漁師バッグ623NTD) | 2,123 NTD | 10,615円 |
| ペットボトルのお茶 | 30 NTD | 150円 |
| 赤崁楼 入場券 (KLOOK クーポン利用) | 309円 | 309円 |
| 小計 | 2,839 NTD+387円 | 14,582円 |
7日目
| 項目 | 金額(NTD/円) | 日本円換算 |
|---|---|---|
| 朝食(サバヒーがゆ115NTD+サバヒー餃子60NTD) | 175 NTD | 875円 |
| 博物館チケット | 50 NTD | 250円 |
| お茶 | 35 NTD | 175円 |
| バーガーキング(ジュース+チキンナゲット) | 100 NTD | 500円 |
| バス(18NTD × 2回) | 36 NTD | 180円 |
| 花園夜市(さつまいもボール30NTD+お肉炒め70NTD+大鶏排80NTD+スイカジュース45NTD) | 225 NTD | 1,125円 |
| 休足時間 2箱 | 480 NTD | 2,400円 |
| ファミリーマート(水) | 20 NTD | 100円 |
| 小計 | 1,121 NTD | 5,605円 |
8日目
| 項目 | 金額(NTD/円) | 日本円換算 |
|---|---|---|
| cama cafe(カフェラテ) | 105 NTD | 525円 |
| コインランドリー | 20 NTD | 100円 |
| 性格カフェ | 280 NTD | 1,400円 |
| セブンイレブン(お茶2本) | 24 NTD | 120円 |
| マンゴーかき氷 | 150 NTD | 750円 |
| 小計 | 579 NTD | 2,895円 |

ドミトリー近くの交差点にあるお店
💰 5〜8日目 台南での費用合計
- 台湾ドル合計:692+2839 +1121 +579 = 5148 NTD
- 円換算:12,115円 + KLOOK購入分387円 → 合計 約26,127円
| 区分 | 金額(円) |
|---|---|
| 航空券(キャセイパシフィック往復) | 35,260円 |
| ホテル(宿泊費合計) | 69,916円 |
| 空港バス(往復) | 8,200円 |
| 1日目支出 | 約5,845円 |
| 2日目支出 | 約17,272円 |
| 3日目支出(591NTD+2,639円) | 約5,594円 |
| 4日目支出(919NTD) | 約4,595円 |
| 5日目支出(324NTD+2,618円) | 約4,238円 |
| 6〜8日目支出(5,148NTD+387円) | 約26,127円 |
| — | — |
| 総合計(1〜8日目) | 約177,047円 |
移動しながらのローカルグルメ中心ですので、割と低コストで楽しんでます😊台湾の物価をまとめた記事と台湾周遊旅行準備編も、旅の参考にしてくださいね!

いかがでしたか?
ホステルを利用した旅行で、高くなりがちな費用を抑えて楽しむことができました。
次はいよいよ台南第二の都市・高雄です。港町の様子をお届けします。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
また次のブログで、お会いしましょう👋





コメント