皆さんこんにちは、旅行大好きちぃです。
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
今回は台湾一周旅行17日間の5回目、台東県編です。
高雄市を離れ、台鉄急行列車・自強号に乗って台東市と池上郷へ向かいます。ここは台北から最も離れた場所に位置しており、訪れる観光客がぐっと離れます。
そして、私が一番行ってみたかったところが池上郷、一枚の画像がきっかけです。そんな台東県の様子をお伝えします。
前回の高雄編はこちらの記事をご覧ください✍️
また記事の最後には、かかった費用もまとめますね!
さあどんな旅だったのか、あなたも一緒に出かけましょう!
10日目

台東駅に到着

15:07 急行列車・自強号に乗って、台東駅到着しました。

駅は思ったより綺麗、

ちょっとしたフードコートとお土産屋さんが並んでいます。

レイアウトは原住民のデザインをモチーフにしており、

他の駅と比べて特徴的です。

ここは台北市から一番離れた街、台東市です。
台東市とは
台湾東部・台東県の中心都市で、太平洋と中央山脈に挟まれた自然豊かな港町です。数万年前からアミ族やプユマ族など原住民が暮らしてきた土地で、日本統治時代には交通・農業の拠点として整備されました。現在も原住民文化が色濃く残り、観光地化されすぎていない穏やかな空気が流れています。
駅周辺をぐるりと巡った後、バス停を発見します。

時刻表を確認して、市街地を目指します。

運行間隔は30分毎程度、乗り逃してはいけません。やってきたバスは路線バスというより、観光バスのスタイル。

2列の横4席が配置しており、スーツケースを足元に置きます。幸い乗客は数組でしたので、席は選び放題です。
この駅から市街地までは離れており、

街までの様子を見ながら車内をくつろぎます。
16:00 街中にやってきました。Googleマップを片手に周辺を確認していましたが、間違って目的のバス停の手前で降りてしまいます。仕方がなく、歩いてホテルへ向かいましょう。

移動中、街の様子を探索します。思った以上に都会で、飲食店が点在しています。なんとなく、銚子市や函館市のような日本の港町に近い印象です。
少し驚いたのは、刑務所が街中にあったこと。高い塀と棘の付いた針金で周囲を囲まれている建物があり、

検索すると刑務所と出てきました。

調べても、Googleマップの評価数やコメントは出てきませんでした。亡くなった祖父が刑務所で勤務していたことがあり、とても興味深い場所でした。
この通りは公共施設が並んでおり、環境庁や

郵便局が続いていました。

外壁の絵が可愛いですね!

『Norden ruder hostel-Taitung』へチェックイン

16:19 ホテル『Norden ruder hostel-Taitung(路得行旅国際青年旅館 台東1館)』へ辿り着きました。
私は1号館を利用しましたが、2号館もありますので間違えないように気をつけてくださいね!

早速チェックインします。様々なタイプの部屋があり、一人旅にちょうどよい広さを見つけました。調べたサイトは、おすすめのトリップ.comの予約サイト。ここに掲載されていた中庭の素敵な写真に魅了されて、ここに決めました。
今回のホテルも、航空券とセットでトリップ.comから予約しました。
トリップ.comの旅での便利ポイント
- セット予約の割引があり、料金がさらにお得になるのが嬉しいポイント!
- ホテルとの連絡は、トリップ.comのチャット機能がとても便利。
- 日本語で送っても、自動翻訳されて現地ホテルへ届くので安心。
- 滞在中も、何度もトリップ.comのサポートに助けられたほど対応がスムーズでした。
- 旅行初心者でも使いやすく、トラブル時もすばやく対応してくれます。
トリップ.comのチャット機能を使って、あらかじめ英語・中国語が苦手であると連絡していたせいか、一生懸命スタッフが日本語で案内をしてくれました。「日本語で説明していいですか?」とややぎこちなさはありましたが、丁寧な内容でした。スタッフのみなさんは親切で、ラフなスタイルは大学のサークルのようです。フロント奥には中庭とラウンジがあり、写真通りのものでした。

コンセプトは、自然保護の観点を重視したものです。さらに奥には、キッチンがあり、

お茶とスタックは無料、

オリジナルコーヒーは有料です。

さらに進むと、ランドリーコーナーと


トイレ・シャワー室があり、とても清潔。

なぜ1泊しか予約しなかったのだろうと、ちょっと後悔するくらいです。
16:25 では、お部屋に入っていきましょう。エレベーターで移動し、ロの字型に扉が並んでいます。その扉を開けると、奥には高めに設定された板貼りにダブルのマットが置かれています。

入り口左手にはシャワースペースがあり、広め。

コンパクトながら、天井が高いので、圧迫感がありません。

窓は高い位置にありますが、室内に足台があるので開閉は自由にできます。

オリジナルの便箋などが準備されており、

ところどころで無印良品のグッズを使っていることから、シンプルなレイアウトでした。

マグカップや柔らかいバスタオルは衛生的。同じフロアには、ウォーターサーバーがあるのでとても便利です。

唯一気になったことは、シャワスペースにカーテンなし、お湯はぬるめであることでした。いや、1泊3,756円でしたので、充分です。
16:42 荷物を置き、ラウンジでお茶しましょう。

先ほどのキッチンにある無料のお茶とお菓子をいただき、丸いテーブル席に座ります。

近くには、寝っ転がってくつろぐ宿泊者もいます。合わせて、洗濯も同時進行しちゃいましょう。中庭の植物たちを眺めながら、電車移動の疲れを癒します。
台東の浜辺への散歩
17:35 洗濯が完了したところで、海まで散歩に出かけます。

何もない街ですが、私にはちょうどいい。ところどころで夕食に向けて開店し始めたお店の前に、お客さんが並んでいます。美容室には、施術を受けているお客さんの姿も見えます。
路地を抜けて、ハイウェイに出てきました。海辺に近づいてきます。

その近くの駐車場にはいくつかの車やバイクが停まり、台湾の公共レンタサイクル・ユーバイク置き場もあります。浜辺には、人々が集まっていました。

台東の有名な観光スポット、馬卡巴嗨(マカバハイ)公園です。
馬卡巴嗨(マカバハイ)公園とは
台東市の海岸沿いに広がる開放的な公園で、先住民族アミ族の言葉で「こんにちは」を意味する名前が付けられています。太平洋を望む散策路や芝生広場が整備され、夕暮れ時には美しいサンセットが楽しめる台東屈指の癒しスポットです。市街地からのアクセスも良く、自然と文化を感じながらゆったり過ごせる台東観光の定番として親しまれています。

そこには海に沈む夕日が見え、格別に綺麗です。

心が洗われるようです。写真へ収めますが、この感動は収まりきれません。

この台東は、サーファーが集まる場所。そして、数万年前から原住民の選んだ生活圏。台風の影響があるにも関わらず、きっとこの夕日を見て、日々の生活を送っていたのでしょう。そんな思いが巡ります。
少し移動すると、バスケットボールを楽しむ人たちがいました。時間がゆっくりと過ぎていますね。

更には、ハウルの家に似ていると言われる建物も発見します。

夜に近くなっていたためか周辺は暗く、廃屋となった建物が不気味に見えます。ん〜、あまり私の好みではないですね・・・その場をすぐに離れ、街へ戻ります。
台東で鍋をいただく

18:00 夕食を探しに、台東の繁華街へ向かいます。

街中は明るく、車の通りが少ないので比較的安全で、歩きやすいです。

病院もなんだかおしゃれ。

漁師バックのお店もありました。

台東市では毎日夜市は開催されていません。

果物屋さんとPXマートに寄り、果物とビールを購入します。

PXマートはショッピングモールにあり、無印良品などの日系企業も入っていました。想像以上に生活には困らないようですね。
19:30 地元のお店を探していると、『廸廸加快煮鍋』という鍋屋さんを見つけます。

オープンして間もないのか、入り口にはお祝いの鉢が並んでいました。着席すると担当の女性スタッフと片言の英語で、メニューを相談します。

何種類かの味付けがありましたが、豚バラチキンスープを注文します。

料理を待っていると、嬉しいことに注文していないきゅうりの漬物が運ばれてきました。

翻訳アプリを示しながら、「こちらはサービスです」とスタッフが教えてくれます。日本から来たと伝えたことで、用意してくれたのでした。ちょっとした気遣いが、とても嬉しいですね!
その後、熱々の鍋にたくさんの具材が入ったスープが、テーブルに置かれます。

事前にカウンターから薬味をセルフサービスで準備し、持ち込みのビールで待機していました(スタッフへ確認済み)。
いただきます🙏ご飯と一緒に口に運ぶと、旨みがとても効いて美味しい!!!

250NTD(約1250円)と屋台飯よりは高いですが、十分な価値ある夕食となりました。
会計時に「おいしかったです」とスタッフへ伝え、気分よくお店を後にします。まだ明るい街中を通り過ぎ、ホテルへ戻りました。おやすみなさい🌙
11日目

台東の朝の様子
8:00 おはようございます。サクッと支度して、朝食を探しに出かけます。
まずは、ホテルから近い鐵道藝術村(鉄道芸術村)を目指します。ここは台東駅の旧舎を保存し、観光スポットとして一般公開されています。

旧台東駅とは
1919年(日本統治時代)に開業した台東線の終着駅で、かつては台東市の交通の要所でした。2001年に現在の台東駅が郊外へ移転した後、駅舎は保存され、現在は観光スポットとして一般公開されています。構内には当時の線路やホームが残り、日本統治時代から続く台東の鉄道史を今に伝えています。

元々はこちらにあった駅を移転し、現在は観光名所として保管されています。すぐ近くには、音楽フェスが開催される広場もあります。

朝早いので、草刈りをする管理スタッフが一生懸命働いていました。見学者は私だけ、のんびり眺めます。

改札口は駅員が中に入れる空間があり、子供の頃切符を手斬りしてもらった記憶が蘇ります。

8:28 次に朝市へ移動、ここは昔ながらの佇まいで朝から活気があります。

地元の方は、スーパーではなくここで購入しているのかな?と思うほど、多くの人でごった返しています。

鮮度のいい精肉があったり、

色々な魚があったり、

見たことがない食材が販売されていました。

ぐるりと巡り、同じ市場にある饅頭屋さんを見つけます。品数が多く、どれも美味しそうなのでとても悩みます。店主から購入は3個からと説明があり、肉まん・魚まん・鮑まんを選びました。一つの大きさが結構あるのに、75NTD(約375円)とお手頃です。

9:05 早速ホテルへ持ち帰り、お茶と一緒にいただきます。

これは鮑まん、なんで台湾はすべての料理が美味しいのでしょうか?この店も当たりです😄
バス停でのできごと

9:30 中庭工事中なので、身支度&休憩のために部屋に籠ります。私は結構ここの中庭が好きでしたので、最後にゆっくりできなかったことが少し心残りですね。
10:55 フロントスタッフへ挨拶をして、サクッとチェックアウトします。お世話になりました🙏

11:00 台東駅に向かうため、バスを利用しましょう。『中華会館前』という近くのバス停に向かい、しばらく待つことにします。しかし中々来ないため、バス停の後ろにあるお店の人が椅子を用意してくれました。中国語とジェスチャーでコミュニケーションをとり、「お店の中で待ってて、バスが来たら教えるから」と親切に声をかけてくれます。今度はお客さんがバス停に立ち、やってきたバスを停めてくれました。
本当に優しいです😭台東の人々の気持ちに触れる、印象深い思い出となりました。
原住民の歴史に触れる

11:27 台東駅到着しました。

帰りのバスはミニバス、乗り降りの段差が少ないため利用しやすかったですね!

電車の出発まで時間がありましたので、駅の荷物預かり所へ荷物を預けて周辺を散歩します。

駅前にはユーバイクがたくさんありましたが、台湾の携帯番号を持っていなかったので、残念ながら利用ができませんでした。

改めて、徒歩で移動します。

12:23 採掘現場である、『卑南遺址(考古現場)』に到着します。
卑南遺址(ひなんいし/考古現場)とは
台東市郊外に位置する台湾最大級の先史時代遺跡で、約5,000年前から2,000年前にかけて人々が暮らしていた集落跡です。1980年代、鉄道工事をきっかけに発見され、多数の石棺や生活用具が出土しました。台湾先住民族文化の源流を知る重要な遺跡として保存され、台東観光では自然とともに歴史を学べる貴重なスポットとなっています。

周辺は何もなく、車や人の通りは非常に少ないです。ここは、とてつもなく広い公園でした。

この台東をはじめ、多くの原住民の種族が暮らしていました。数千年も昔からこの台湾に人々が生活していたことを、改めて感じることができる経験です。

奥の方にも広い敷地が広がっており、見学料は無料。

しかも見学者は私一人ですので、貸切です。

石で作られた階段から、当時の技術の高さがわかります。

このような貴重な資料を思う存分過ごせる時間は、とても有意義ですね!
12:45 暑い中、歩き疲れました。駅に戻って、先ほどセブンイレブンで買ったさつまいもとお茶で昼食としましょう。素朴な甘みが美味しかった!台湾に行かれたら、コンビニエンスストアのファストフードを食べてみてください。おすすめです😄

13:20 そろそろ出発時間、特急列車に乗りましょう。

今回も自強号、ネットで事前予約をしてますので改札口でQRタッチで入場はスムースです。

ホームで電車を待ち、時刻通りに急行列車がやってきました。

乗り込んだ列車の車窓から眺める山々と

澄んだ水が流れる川を眺めると、時が経つことを忘れてしまいます。

30分ほどすると建物がたくさんみられ、集落に近づいてきました。
池上駅へ到着

13:52 定刻通り、池上駅到着に到着しました。

ここは12年前から私が一番訪れたかったところ、池上郷。

駅へ入ると、天井が高く思わず見上げてしまいます。

待合室には、観光客の姿が多く見受けられます。
駅前にはタクシーも停まっていましたが、街を知るために歩くことにします。駅前には小さいながらも商店街が並びます。

外はかなりの暑さのために汗が止まらず、途中飲み物を購入しながら宿へ向かいました。

ここには坂道はなく、アスファルトで舗装された道路で、とても歩きやすい。

日本の山里を歩いている感じで、本当にのどかです。

30分ほど歩いて目的の民泊へ到着しました。
池上郷の民宿『Buda Banai Hostel(曬穀場旅棧民宿)』

14:30 チェックイン時刻より早めに到着、池上郷の民宿『Buda Banai Hostel(曬穀場旅棧民宿)』です。駅前のホテルは倍以上の価格か満室のため、手頃中価格の宿泊施設を見つけました。1泊5,984円です。

入り口のベルを鳴らすと、女性のオーナーが出迎えてくれました。笑顔でゆっくりとした英語で、わかりやすく丁寧に説明されます。一通り説明し、「チェックアウトは、ラウンジのテーブルに置いておいてね。何かあったら連絡してね。」と声がかけられます。本当に親切ですね!
14:40 室内を案内されて、入室。決して新しくはないのですが、広さと清潔度はありました。

唯一残念であったのは、匂い。排水管が老朽化しているのか、室内まで充満しています。急いで空気清浄機をフル稼働し、持ってきたペパーミントの精油で芳香浴をしました。その後数時間で、在室できる程度に匂いは薄れました。
池上郷の『金城武樹』

15:15 気を取り直して、出かけましょう!この民泊では自転車を無料で借りることができます。この周辺は台湾唯一の水郷、田んぼだらけなのです。実は『金城武樹(Takeshi Kaneshiro Tree)』のスポットが有名なのです。
金城武樹とは
(金城武樹)」は、台湾・台東県池上郷の田園地帯、伯朗大道(ボーランダオ)に静かに立つ一本のアカギの木です。2013年、俳優・金城武が出演したCMをきっかけに注目を集め、今では池上を代表する風景のひとつになりました。2014年の台風で一度倒れてしまいましたが、地元の人々の手で大切に修復され、再びこの地を見守っています。2023年には「奉茶樹」と名前を変え、訪れる人に感謝や安らぎの気持ちを伝える存在として、穏やかな田園風景に溶け込んでいます。

私は以前、金城武の大ファンでした。1994年ごろには一大ブームが起こり、映画『恋する惑星』を観たことをきっかけに、その舞台となった香港へ二度も旅行したほどです。当時は香港の俳優という印象が強かったのですが、後になって金城武が「台湾出身で、日本人と台湾人のハーフ」であることを知りました。
そして時が流れ2013年になり、台湾のエバー航空のCMで金城武が起用されます。そこの撮影現場がここ、池上郷なのです。広大な水田風景の中、木のほとりでお茶で一服する姿が忘れられず、一度同じ地に立ちたいと思っていたのでした。
熱く語ってしまいましたが、自転車を漕いで目的地まで進みます。田舎道ですので、周辺は田んぼだらけか時々平屋が軒を連ねています。道端には小さな水路があり、その近くには大きな巻貝がごろんと落ちています。

後から調べたら、外来種のアフリカマイマイ、『寄生虫: 広東住血線虫(カントンジュウケツセンチュウ)などの寄生虫を媒介することがあるため、素手で触るのは避けてください。』と書いてあり、びっくり!!!
触れなくてよかった・・・本当に、一つ一つが興味深いです。
少し進むと『金城武樹』までの看板があり、村を挙げての観光スポットであることが分かります。

すれ違うトゥクトゥクのような車に、中国人観光客と思われるカップルや家族連れを乗っているのを見かけました。

遠くには台湾の山々が連なり、手前には壮大な水田。

ここにいるだけで、心が洗われます。何度も自転車を停めて、この空間を味わいます。

しばらく進むと、目の前が開けます。

田んぼの真ん中にポツンと、1本の木が見えました。

数組の観光客も見えます。「あっ、『金城武の木』だ!」と分かりました。他の人から見たら、ど田舎の田んぼの木でしか無いでしょう。私にとっては、長年思い続けた木。一人で大興奮です。

ようやく近くまで来ると、何組も撮影の順番を待って並んでいました。タイミングを見て、さっと撮影します。

一人で感傷に浸ることはできませんでしたが、少し離れたところで眺めることができました。木を見ることも嬉しいことですが、自分で計画をして、自分の足でこの地に向かい、実現して経験値を上げたことが大切なこと。大人になっても夢を実現できることは、自分への自信につながります。
その後は、撮影スポットを何ヶ所か巡り、駅へ戻ることにします。

途中、伯朗大道のモニュメントを見たり、

エバー航空のCMでの撮影スポットや、

展望台によって景色を眺めます。

あまりにも気持ちがいいので、少し遠回りをして近くの池に向かいましょう。

そのほとりを走るととても気持ちが良く、心が洗われる感覚です。

周辺には観光客が少なくて、とてものんびりできます。
池上駅前のお店屋さん

16:45 駅前に戻ってきましたので、『田味家』という名のかき氷屋さんでちょっと休憩しましょう。

かき氷を注文、65NTD(約325円)と良心的な価格です。

トッピングを4種類から選べるので、私の大好きな芋園を選択。とても美味しく、小豆の甘さも絶妙です。実は最初、肉ちまきを注文しようとしたのですが、夏には作っていないとのこと。こちらは冬のメニューであることを教えてもらいました。
体も涼み、疲れが取れました。
17:20 夕食は、テイクアウトすることにしました。『池上-巧本味蔬食人文料理』、ベジタリアン専門店です。

このところ野菜不足なので、素食の食堂を見つけます。

素食とはベジタリアンの意味で、台湾にはこのような専門店を多く見かけます。

ここでベジタブル弁当と青菜蒸しを購入しました。
私はベジタリアンでは無いので、もう一軒気になるお店に寄ります。ここは完全にローカル食堂、地元の方が店先で食事をしていました。私は蒸し餃子を選び夕食とします。

後ほどいただくとどの料理も美味しく、本当にハズレがありません。ご馳走様です。
18:03 買い物を済ませて、急いで帰宅します。

電灯が少なく、民泊周辺は真っ暗です。

しかし、近所の子供たちは元気に家の前で遊んでおり、治安の良さを感じられました。
12日目

池上郷を守る『池上郷福徳宮』
9:11 おはようございます。チェックアウト前に、Googleマップで見つけた田んぼの真ん中にある『池上郷福徳宮』へ向かいます。
池上郷福徳宮とは
池上郷の人々に古くから信仰されてきた土地公(土地の神)を祀る廟です。農業の守り神として、豊作や地域の安定を願い建立されました。池上米に代表される豊かな農地を背景に、日常の暮らしに寄り添う信仰の場として大切に受け継がれています。観光地化されすぎていない静かな佇まいが、池上郷の素朴な魅力を伝えています。

再び自転車を借りて移動、朝の風が清々しいですね!

池上郷福徳宮に到着しました。

境内には少し離れた場所に二人が常駐しており、男性に声をかけると、女性の主人:老板娘(ラオバンニャン)に伝えるよう身振りで示されました。参拝後、壁の張り紙を見ると、資金を借りる方法が書かれています。これは台湾で『土地公借金(借福徳金)』と呼ばれる制度で、上限額はあるものの、住民であれば申し出によって利用できる仕組みです。現代の都市部では驚くような制度ですが、日本の農村にあった『講(こう)』にも通じる、信仰を土台にした相互扶助の形だと感じました。静かな池上郷では、今もこの廟が人々の暮らしをそっと支えています。

お寺の歴史を調べると、日本統治時代に移住を迫られた人々が池上郷に住み移り、苦労して開拓し今日に至ると書かれていました。美しい風景は、歴史や度重なる台風の上に築き上げられたものだと知ることができました。
翻訳アプリを通して、「お寺を見せていただきありがとうございます。とても綺麗なところです。」と老板娘に見せると、彼女は小さくうなずきました。
池上郷でお買い物

9:50 お寺を出て、地元の豆腐屋さん『池上豆之間』へ向かいます。

早速中へ入ってみましょう。

『池上豆之間』は、工場併設のレストランで、想像以上に大きい店舗です。

大きな店内にはテイクアウト専用のカウンターもあり、観光客だけでなく地元の人にも愛されるお店だと分かります。私が訪れた時間は昼前でしたので、注文できるメニューが限られていました。店員に確認しながら、揚げ豆腐と豆花を注文。

油断していました、結構なボリュームです。しかし、揚げ豆腐は少しピリ辛なタレをつけることで、あっという間に完食してしまいました。

店内は清潔で、

レイアウトも池上の自然とマッチした落ち着いた感じです。

お客は私の他2組でしたが、奥にも部屋があるようなので、たくさんの方を対応できるようです。

10:25 豆腐店を出て、近くの農協『池上鄉農會』でお土産探しをします。

店内は日用品もありますが、地元の名産品が所狭しと陳列されています。

もちろん有名な池上米も多く並んでいます。こちらを日本まで持ち帰りたかったのですが、税関申告があるので諦めました。そこで、地元のお茶を5パック購入。すると、レジスタッフは嬉しそうに常温牛乳パック8本入りをおまけしてくれました。
たくさんの量に驚くと、「たくさん買ってくれたから」とスタッフは笑顔で答えます。本当に台湾の人々って、優しすぎないでしょうか?残りの旅行期間に美味しくいただき、数本残った分は台北のフロントスタッフへプレゼントしました。
名物『元祖・池上弁当』を手にいれる

11:00 たくさん買い物をして、民泊へ戻ってきました。チェックアウトはオーナーに教えてもらった通りに、ラウンジのテーブルへ鍵を置いておしまいです。お世話になりました。
帰りも歩いて駅まで向かいます。

この地域にはUberの運営はなく、タクシーを電話で呼ぶようです。私は道を把握しており平坦でもあるので、徒歩で移動。昨日より楽に歩くことができました。

民家の畑で栽培される鈴なりのパパイヤを眺めたり、土地の雰囲気を楽しみます。

次の街までの道路標識を見つけました。

村役場や、

ローカルな精肉店を歩きながら眺めます。

ここのおにぎり屋さんは地元のお米を使っているのかな?美味しそう😋
11:35 昼食の弁当を購入するため、『全美行 鐵路月台 池上弁当』へ入ります。

池上駅のすぐ目の前、駅を正面に見ると左側に店を構えています。
池上弁当とは
台東県池上郷を代表する名物駅弁で、1920年代に台湾鉄道・池上駅で販売されたのが始まりとされています。豊かな水と肥沃な土地で育った池上米は台湾屈指の品質を誇り、そのおいしさが弁当の評価を高めてきました。素朴なおかずと白米の組み合わせは、鉄道とともに発展してきた池上郷の歴史と、農業の豊かさを今に伝えています。
今はこの店が有名となり、多くの旅人が寄るようになります。私もブログ・YouTubeなどで検索しました。店内飲食も可能で、味噌汁もついてきます。大鍋からお客各自でよそることができます。

入り口近くのカウンターで注文して、奥の受け取り口で出来立ての弁当が渡されるシステムです。

一瞬店内で食べようかと思いましたが、

ここの弁当を電車内で食べたかったのでテイクアウトにしました。
11:40 お店を出て、しばらく駅構内の待合椅子に腰掛けます。構内には、小さなキヨスクがありました。

この建物にはふんだんに木材を使っていることで、山小屋の中にいるように落ち着きつけます。

駅には野良犬が自由に出入りしており、のどかな一面を垣間見ることができました。

12:18 池上駅出発、

次は花蓮市に向かいます。
まとめ

台東市はとても静かな街で、静か海と壮大な山々に囲まれた場所でした。ゆっくりと時間が流れ、ノマドワーカーにおすすめと感じました。そして念願の池上郷、壮大な水田と金城武樹は、私の人生の思い出になることででしょう。台湾には、まだまだ知らない魅力が溢れていることを再認識しました。
変化の激しい時代の中で、人と自然が寄り添いながら生きる池上郷の姿は、心に静かな余韻を残しました。この穏やかな関係が、これからも途切れることなく続いていくことを願っています。
では今回の費用を伝えますね!
台東県滞在中は合計 約16,745円、日本を出てからは約203,087円でした!
【10日目(高雄〜台東支払い分)】
| 項目 | 金額(NTD) | 円換算(×5円) |
|---|---|---|
| バス代 | 20 NTD | 100円 |
| ビール(PXマート) | 33 NTD | 165円 |
| カルフール(ビール+落花生菓子) | 191 NTD | 955円 |
| ロンガン(果物) | 175 NTD | 875円 |
| 夕食(ホットポット) | 250 NTD | 1,250円 |
| 急行列車(高雄〜台東) | 485 NTD | 2,425円 |
| 小計 | 1,154 NTD | 5,770円 |
【11日目】
| 項目 | 金額(NTD) | 円換算 |
|---|---|---|
| 朝食(肉まん3個) | 75 NTD | 375円 |
| バス代 | 25 NTD | 125円 |
| 荷物預かり代(スーツケース+ボストン) | 130 NTD | 650円 |
| お茶 | 60 NTD | 300円 |
| コンビニ(7-11 水・さつまいも) | 76 NTD | 380円 |
| 急行列車(台東〜池上) | 143 NTD | 715円 |
| オレンジ・ライチジュース | 70 NTD | 350円 |
| かき氷 | 65 NTD | 325円 |
| 夕食(菜食弁当+青菜炒め) | 130 NTD | 650円 |
| 蒸し餃子 | 50 NTD | 250円 |
| 小計 | 824NTD | 4,120円 |
| 項目 | 金額(NTD) | 円換算 |
|---|---|---|
| 朝食(肉まん3個) | 75 NTD | 375円 |
| バス代 | 25 NTD | 125円 |
| 荷物預かり代(スーツケース+ボストン) | 130 NTD | 650円 |
| お茶 | 60 NTD | 300円 |
| コンビニ(7-11 水・さつまいも) | 76 NTD | 380円 |
| 急行列車(台東〜池上) | 143 NTD | 715円 |
| オレンジ・ライチジュース | 70 NTD | 350円 |
| かき氷 | 65 NTD | 325円 |
| 夕食(菜食弁当+青菜炒め) | 130 NTD | 650円 |
| 蒸し餃子 | 50 NTD | 250円 |
| 小計 | 967 NTD | 4,835円 |
【12日目】
| 項目 | 金額(NTD) | 円換算 |
|---|---|---|
| お賽銭 | 100 NTD | 500円 |
| 豆腐店(揚げ豆腐+豆花) | 250 NTD | 1,250円 |
| お土産(お茶) | 1,406 NTD | 7,030円 |
| 池上弁当 | 100 NTD | 500円 |
| 小計 | 1,856 NTD | 9,280円 |
【10日目〜12日目の合計】
| 区分 | 金額(NTD) | 日本円換算 |
|---|---|---|
| 10日目・続 | 669 NTD | 3,345円 |
| 11日目 | 824 NTD | 4,120円 |
| 12日目 | 1,856 NTD | 9,280円 |
| — | — | — |
| 合計(10日目〜12日目) | 3,349 NTD | 16,745円 |
| 区分 | 金額(円) |
|---|---|
| 航空券(キャセイパシフィック往復) | 35,260円 |
| ホテル(宿泊費合計) | 69,916円 |
| 空港バス(往復) | 8,200円 |
| 1日目支出 | 約5,845円 |
| 2日目支出 | 約17,272円 |
| 3日目支出 | 約5,594円 |
| 4日目支出 | 約4,595円 |
| 5日目支出 | 約7,283円 |
| 6日目支出 | 約14,582円 |
| 7日目支出 | 約5,605円 |
| 8日目支出 | 約2,895円 |
| 9日目支出 | 約5,750円 |
| 10日目支出 | 約7,070円 |
| 11日目支出 | 約4,120円 |
| 12日目支出 | 約9,280円 |
| — | — |
| ✨ 総合計(日本出発〜12日目) | 203,087円 |
最後に旅行の予約は、トリップ.comがおすすめです。使いやすく、お得な特典がたくさんありますよ!!
いかがでしたか?
次は東側の中心に位置する花蓮市に向かいます。原住民夜市や街の現在を見てきましたので、次回もお楽しみに!
台湾1周旅行の準備編と台湾鉄道の乗り方はこちらの記事をご覧くださいね✍️
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
また次のブログで、お会いしましょう👋




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