(1ウォン=0,099356円 2025年4月現在で換算)
皆さん、お出かけしていますか?
旅行大好き、ちぃです。
最近はタイ移住に向けてバタバタしていましたが、お話ししたかかったことがあるんです。
詳しくはこちらから➡️ 50代女性の一人タイ移住への歩み① 横浜から神奈川県内へ引越し
今年初めての旅行のことなんです。
朝起きて2時間で決めた、韓国旅行です。
えっ、韓国って国内旅行だったかしら?というテンションで旅してきました。
今回はソウルにも立ち寄りましたが、ずっと気になっていた仁川(インチョン)市。
空港ではお世話になったことはたくさんありますが、その地元のことはよく分からない・・・
日本との歴史の関わりを含めて、一緒に探索していきましょう✈️
1日目
思い立ったら吉日

ある朝、目覚めました。
どこか行きたい、そう思って4日間の休みを取りました。
しかし、どこへ行こう・・・
ネットで調べます。
見つけた、お手頃価格の旅行を!
今回は韓国です。
いつも行っている韓国でしょう?と、あなた思われましたね!
気になっていた仁川(インチョン)市を探索します。
この街は、日本統治時代に深く関わりのある場所。
訪れたかったのですが、日本人が行ったらどう思われるか・・・
ずっと躊躇していたんです。
でも、今呼ばれている気がしたんです、仁川に😅
さあ、航空券とホテルの予約をしたら、荷物のパッキングに取り掛かりましょう。
急いで準備をしたつもりが、予定時刻より遅れます。
成田エキスプレスで行くところ、出発が遅れのため予約変更後にキャンセルし320円キャンセル料を支払うことになりました。
8:45 気を取り直して、横浜駅近くのYCAT(ワイキャット)よりバスで成田国際空港へ向かいます。

約2時間バスに揺られ、第1ターミナルへ到着。
北と南ウィングを間違えつつも、目的のジンエアーカウンターに辿り着きました。

ジンエアーはLCCですが、第3ターミナル利用ではないんですね。
この航空会社は低価格で提供するためか、シンプルな制度でポイントなし・ランク区別はなしです。
チェックインを済ませ、手荷物検査〜出国審査と進みます。

ちょうど3連休のため、空港内は利用客で混雑しています。
それでも、 ラウンジ『I.A.S.S SUPERIOR LOUNGE 希和 -NOA-』に寄る時間はありました。
これが旅の楽しみの一つなんですよね。
以前の旅行では、混雑でラウンジ入室の待ち時間が発生していました。

今日はすんなりと入ることができました、ラッキー✨
メインの食事は口頭で注文します。

ラウンジ内は広く、席は選び放題。
窓際席は窓が大きいため、飛行機がよく見えます。
全体的に和のテイストでまとめられており、デザートメニューにお団子などあります。
そしてコスタコーヒーがあり、非常に嬉しいですね!

荷物の預かりは可能ですが、ラウンジ内にトイレがないことが難点です。
隣にKALラウンジの位置にあり、こちらは現在プライオリティパスでの利用はできません。

昼食はカレーライスと生ビールをいただき、今後の旅行スケジュールを確認していきましょう。
ジンエアーの飛行機内は賑やか?

12:32 ラウンジから近い、目的の搭乗口24番へ向かいましょう。
ジンエアーの機体は、白地に若草色の爽やかなデザインです。

5分ほどでボーディングタイムとなり、ゲートが開きます。
航空券にはゾーンが記載されていますが、順番は関係なく乗り込むように案内があります。
チケットの購入が当日のためか席の選択はできず、通路側でした。

横3列3列の中型機ですが、さほど狭くはないです。
13:00 定刻通り、飛行機は離陸します。
今回通路側のため空の様子があまり見れないので、ゆったりと過ごしたいと思ってました。
そんな矢先に隣の窓側席と中央席に、若い日本人女性二人組が乗り込んできました。
「失礼します」と礼儀正しく席に座り、感じがいい印象です。
しかしその考えは最初のみ、テンション上がりすぎて賑やかに3時間間喋りっぱなし。
『韓国旅行が楽しみなんだろうな』と自分自身に言い聞かせていましたが、うるさて全く休めない。
この体験から自分が二人旅する時には気をつけようと、心に誓いました。
16:00 そんなことを思いながら、仁川国際空港第2ターミナルに到着です。

このターミナルはほとんど利用したことはなく、なんだか新鮮。
広々してますが、保安検査場は多くの旅行者で混んでいました。
ようやく30分後に到着口を出て、速攻コンビニエンスストアーのCUへ駆け込みます。
韓国旅行で必ず飲むフルーツ牛乳シリーズの一つのマロンウユを購入、一気飲みして一息つきます。

甘い懐かしい味。
これを飲むと、韓国に着いた気がするんですよね!
ソウル以外にある東横インはどんな感じ?

宿へ向かうため、鉄道で移動しましょう。
確か駅の構内にWOWPASS(ワオパス)の機械があるはずですが、見つけられません。

WOWPASS(ワオパス)とは、韓国でのキャッシュレス決済をサポートするプリペイドカードです。
これはプリペイドカード・交通系ICカード(Tmoney)・両替機能を一体化した、外国人旅行者向けの便利なカードなんです。
2022年7月にサービスが開始されて以来、多くの旅行者に利用されています。
日本円をチャージして、韓国国内の店舗や交通機関で使用できます。
専用の無人両替機を利用して日本円から韓国ウォンへの両替や、余ったウォンの引き出しも可能です。
両替窓口に寄ることなく、ATMの感覚で韓国ウォンを手に入れられるなんて便利!
早速このカードを手に入れましょう!
構内を探しますが、無人発行機が見つけられません。
駅改札口近くにWOWPASS(ワオパス)の看板を見つけ、そばに立っていた日本人の案内係に尋ねます。
A’REX(空港鉄道)直通列車の改札内にあると教えてもらいます。
A’REX(空港鉄道)直通列車はソウル駅方面に向かう方は利用可能ですが、私は空港鉄道(A’REX)一般列車に乗るためその改札内へ辿り着けないのです。
自分が利用する駅の乗り場がどこなのか理解できず、2回ほどA’REX(空港鉄道)に出入りすることとなりました。
A’REX(空港鉄道)直通列車の改札内にWOWPASS(ワオパス)の無人発行機が設置されていましたが、2025年3月6日をもって撤去されました。
第2ターミナルでは、1階到着ロビーのCUコンビニ(2号店)店舗でネット上の予約後に交換が可能です。

後日WOWPASS(ワオパス)を手に入れることにして、目的地に向かうことにしました。
向かう先は、富平(ブピョンBupyeong)駅。
電車のルートですが、仁川国際空港駅(空港鉄道(A’REX)一般列車に乗車)→桂陽(ケヤンGyeyang)駅(仁川地下鉄1号線に乗り換え)→普平(ブピョンBupyeong)駅です。
途中乗り継ぎながら、通勤ラッシュの電車で移動します。

18:13 普平(ブピョンBupyeong)駅到着し、迷いながらホテルに向かいます。
割と大きな駅で、地下街はとても広いです。

地元密着型なのか、洋服などとても安い。
仕事帰りの人々が、おでんやトッポギを頬張っていて美味しそう。
地下街は迷子になりそうだったので、地上に出ます。
今日のお宿は『東横イン 仁川富平』。

あなた、また東横インって思ったでしょ?
最近ハマっており、ホテル室内などの造りは共通しているのですがホテルごとで朝食内容が違うんです。
しかも無料!
韓国だったらどんな内容か、とても気になるでしょ?
というわけで、早速チェックイン。
フロントスタッフがとても親切で、流暢な日本語対応で手続きが進みます。
初めての土地のため地元の方に聞くのが一番と思い、おすすめのレストランを伺います。

私の食べたい料理から、資料よりいくつかのレストランをご紹介。
それだけではなく、地図をコピーしてマーカーペンで印をつけながら丁寧に道順を案内されました。
いい接客ですね!
そんなホテルを簡単に予約する方法があります。
いろんな旅行サイトがありますが、よく利用するのがagoda(アゴダ)。
他のサイトも必ず比較しますが、私のagoda(アゴダ)の利用率は高いです!
検索しやすく、予約も2分で完了。
空室があれば、当日予約も可能ですよ。
agoda(アゴダ)のサイトはこちらから➡️国内・海外ホテル格安予約のアゴダ
ちょっと寄り道をしましたが、本題に戻りましょう。
フロントスタッフへお礼を言い、部屋に荷物を置いてワクワクしながら外に繰り出します。

ホテル前の広場のオブジェ
心は温かいのですが、外は極寒。

目の前の広場には雪が積もっており、気温は氷点下です。
持っていた服をありったけ重ね着をして体幹には貼るカイロを装着、手袋とマフラー完備で出かけます。
韓国初日の夕飯はユッケ

雪が見られたことに少し興奮しながら、お店に向かいます。
駅を中心にお店が放射状に立ち並んでおり、結構大きい街です。
以前の韓国旅行で車で駅前を通ったことがあり、車内からその都市の大きさに驚いた記憶を思い出します。
19:35 ホテルから10分ほど歩いたところに、教えてもらったお店を見つけることができました。
『ユッケマウル』です。

恐らく、地元の韓国人しかほとんど訪れないでしょう。
しかし日本人と気がつくと、若い女性スタッフが翻訳アプリを駆使しながら丁寧に接客されます。
料理だけの注文は後払いですが、飲酒込みの場合は先払いとの説明でした。
お店のルールがわかったところで、メニューと睨めっこ。
食べたい料理がたくさんありますが、韓国の料理店では二人前から注文するのが基本です。
悩んだ挙句、ユッケと韓国ビールのTera(テラ)ビールを注文します。

いくつかのお通しと、牛肉スープが準備されます。
スープは鍋で提供され、卓上コンロで温められます。

一人では飲みきれない程の分量です。
久々のユッケを堪能しながら、ビールが進みます。
他のスタッフからも声がかかり、日本へ旅行に行ったことがあるとお話しされます。
店員さん、みんな親切ですね。
会計は32400W(約3220円)でした。
ほろ酔いになりながら、お店を後にします。
行きは裏側のホテル街から歩いてきたので気が付きませんでしたが、多くの人が溢れる繁華街でした。
明洞の街もびっくり!するほどの勢いがあります。
酔っ払っているので、少し気を引き締めて帰りましょう。
帰り道に、お土産用のフェイスパックを購入します。
ホテルは駅近で、その駅ビルにはロッテマートが入っており多くのテナントもあります。

私は韓国コスメが大好きなので、いろんなブランドのパックが欲しいんです。
20:55 数店舗覗いた上で、2店舗を選びました。
どちらの店員さんも親切なんですが、イニスフリーのスタッフが一生懸命に商品の解説をしてくれるんです。
スタッフも私もカタコトの英語なので、日本語が分かる職員を呼んでくれることとなりました。
やって来たのは、近くで働いていたご主人でした。
ご主人は静岡県で両親と共に生活していた経験があり、分かりやすい日本語通訳です。
更には明日訪れる仁川市の行き方やおすすめスポットについて、教えてもらいました。
過去の歴史について少し触れると、「昔のことですから、これから仲良くしていけばいいんですよ。」と穏やかに話されます。
その言葉でちょっと心が軽くなり、観光に向けて後ろめたさがなくなりました。
本当にいい出会いでした。
ホテルに戻り、明日のために早々に休みます。

他の東横インと同じ設備なので、迷うことがありません。
ストレスなく身支度して、おやすみなさい。
2日目
お楽しみの東横インの朝食 in仁川富平

おはようございます。
窓から見える景色は晴天、しかし地面には雪がしっかりと積もっています。

外は恐らく寒いのでしょうが、ホテル室内はとても快適です。
さあ、仁川観光の始まりです!
歩き回れるように、エネルギーチャージしましょう。
8:50 支度をして、2階にある朝食会場へ向かいます。
広い室内に多くのテーブルが並び、駅側に面した窓は天井まで大きく、外からの光をたくさん取り込みます。

トレーを持って朝食を選び、確保していた席に戻ります。
私の中で、東横インの朝食でトップ1位の充実度ですね!
チャプチェや豚キムチなど、韓国料理が大変充実しています。
これは期待大。
どれも出来立てで、ホカホカと湯気が立っています。

コーヒーは、豆ひきたての4種類が楽しめます。
その他にバンもありましたが、韓国料理が魅力的で手が出ない状態でした。
早速いただきましょう。
チャプチェも豚キムチもちょうど良い味付けで、家庭料理の味わい。
日本人に合わせているのか、豚キムチは程よい辛さです。
一人心の中で、拍手喝采を送ります。
おかげで朝から元気が出ました💪
仁川(インチョンIncheon)駅周辺はどんなところ?

朝食に感動を受けながら、一旦部屋へ戻ります。
朝食会場から持ってきたコーヒーを片手に、出かける準備を整えます。
防寒対策をしながら、身軽なスタイルで出発です。
10:00 目の前の普平(ブピョンBupyeong)駅へ向かい、1号線を利用して仁川(インチョンIncheon)駅まで電車で移動します。

8駅経過して、17分後に到着。
乗客はほとんどが地元の人で、ご高齢者が多い印象です。
改札口を出て、トイレに寄って長旅の支度をします。

予想に反して、綺麗でした。
ソウル地下街のトイレを利用した時は、少し汚れが目立ちましたのであまり期待してなかったのです。
ちょっと嬉しくなりました。
仁川(インチョンIncheon)駅を出ると、目の前に中華街入り口が目立ちます。

中華街入り口から、急な上り坂を歩きます。
どこかで見た風景だなぁ〜と思ったら、横浜中華街の裏路地に似ている!

まだ午前中のため、オープンしていないお店が多い。
坂を登り切ったところで、公園入り口が見える。

急な階段を登り、自由公園へ向かいます。
石階段は氷が張っていて、ちょっと危険です。
滑りそうになるのを注意しながら、一段一段と上がります。

途中で振り返ると、中華街の街並みと共に仁川港が見渡せます。

ところどころ新しく建築されたマンションと組み合わさり、韓国の今と昔が混在します。
素晴らしい景色に見惚れながら、素敵な場所に来られたことに喜びを感じます。
再び丘の上に目を移すと森が広がっており、更に上がり自由公園へ進みます。

地元の年配者が数人、散歩されている静かな公園です。

このモニュメントは、仁川上陸作戦記念塔(Incheon Landing Operation Memorial Tower)です。
1950年9月15日に行われた仁川上陸作戦(Incheon Landing Operation)を記念して建てられました。
これは朝鮮戦争中に国連軍(主にアメリカ軍)を率いたダグラス・マッカーサー将軍が主導した大規模な逆転作戦で、戦局を大きく変える重要な出来事でした。

真下から見上げた眺め
少し進むと、マッカーサーの像を発見。

公園の中心には、1957年9月15日に建立されたダグラス・マッカーサー将軍の銅像があります。
この像は、1950年の朝鮮戦争中に行われた仁川上陸作戦を指揮し、戦局を大きく転換させたマッカーサー将軍の功績を称えるものです。
高さ約5メートルのこの像は、公園の象徴的存在となっています。
土地の気を感じながら、歴史を考えます。

ここに来るまでは日本人が訪れていいものかと思っていましたが、過去を知って自分ができることを考えるべきと思いました。
公園内の高台に移動し、別の角度から仁川港を眺めます。

私たちの先祖はここに着港し、様々な仕事をしてきたのかと想像を膨らませます。
多くの日本人が定住し始めた140年前より、同じ港を見ていたことでしょう。

15分くらい立ち止まった後、日本人街に向かって下ります。
中華街と違い、静かな街並みです。

こちらは馬車道と似ている!
すみません、横浜市で例えすぎますね!
本当に横浜っぽいんです。
12:15 坂を下ったところに、 ミュージアムを発見。

ここは仁川開港場 近代建築展示館で、館内に入ります。
この建物はもともと日本郵便局(旧仁川郵便支局)として、1900年代初頭に建てられました。
西洋建築様式で建てられた近代建築の代表例で、韓国の近代建築遺産として保存されています。
入館料は500ウォン(約50円)で午前9時~午後6時に見学ができ、スタッフが丁寧にチケット購入方法を説明してくれます。

館内では、日本統治時代について展示されています。
韓国語で説明されているので、Google翻訳で一つ一つ読み込みながらゆっくりと学びます。

日本を全否定するのではなく、この土地のインフラ整備や経済発展に貢献したことは説明されていました。
仁川はチャジャンミョン発祥の地、韓国中華とは?

再び中華街へ戻りましょう。
13:25 昼頃となり続々とお店が開き、多くの観光客が集まってきました。
先程歩いていた時に、気になるお店がありましたので寄ります。
2階まで階段を上がり、入店。

さほど混んではなく、窓際の席に通されます。
悩んだ挙句、シーフードチャジャンミョンとタンスユクを注文。
タンスユクとは、酢豚の韓国中華版です。

細長く切った豚肉をたっぷりの衣を付けてカリカリにあげ、甘酸っぱいあんで絡めて仕上げます。
大きめに切ったにんじんと玉ねぎにはあまり熱が加えておらず、シャキッとした食感が良いアクセントになっている。
シーフードチャジャンミョンは、中華麺にあの黒いドロッとしたソースがしっかりとかかっています。

具にイカやエビが入っており、そのソースを満遍なく絡めていきます。
意外と食べ方が難しく、何度も韓国人が食べる動画を見て予習しました。
が、麺が長く黒いソースで周囲を汚さないようにするには技術が必要。
箸で上手にまとめて口に運ぶことは難しいです。
途中で歯で切りながらいただきます。
美味しいのですが、非常に量が多くてかなりお腹いっぱい。
二人前の量ですね😅
観光客が訪れる場所なので、店員さんは英語まじえながら気さくに対応してくださいます。
会計は、シーフードチャジャンミョン10000ウォン(約994円)とタンスユク18000ウォン(約1789円)でした。
帰りに階段を降りると、有名人の写真がたくさん飾られています。

韓国のTV番組でも放映されるほどの有名店でした。
釜山に訪れた時もチャジャンミョンを食べたのですが、他の韓国料理より若干安いことが気になりました。
料理を食べたことで、韓国中華の歴史が気になりました。
チャジャンミョン博物館で華僑の歴史を学ぶ

14:25 お店を出て、近くにある『チャジャンミョン博物館』へ向かいましょう。
入館料は1000ウォン(約100円)でした。
発祥の店「共和春」の旧店舗を利用した建物で、料理の歴史とともに当時の生活文化も学べます。
店内には昔の厨房の再現や、当時のメニュー、宣伝ポスターなども展示されていて、見応えがあります。
入り口では歴史ある建物をバックに、何人かの若者が写真を撮っています。

チャジャンミョンが誕生したのは、1905年ごろ、仁川の中華料理店「공화춘(コンファチュン/共和春)」とされています。
この店で働いていた山東省出身の華人シェフが、中国式の炸醤麺をベースに、韓国人の味覚に合わせたアレンジを加えたのが始まりでした。
もともとの中国式炸醤麺は、塩味が強く味噌の風味が前面に出ていますが、韓国式チャジャンミョンはカラメル色の甘じょっぱい黒いソース(チュンジャン/春醤)を使うことで、よりコクのある味わいに仕上がっています。
チャジャンミョンが誕生した背景には、華人の歴史が深く関わっています。
韓国の「華人(中国系住民)」は長い歴史の中で時に歓迎され、時に冷遇されながらも、韓国社会の中に独自の文化を築いてきました。
仁川の中華街も、そうした歴史の中で生まれた“生きた証”ともいえる存在です。
簡単な年表を載せておきますので、ご参考までに。
華人社会の歴史年表(韓国)
年代 | 出来事 |
---|---|
1882年 | 朝清商民水陸貿易章程の締結により、清国と朝鮮の正式な商業関係が成立。華人の移住が可能になる。 |
1883年 | 仁川港開港。仁川に清国人居留地が設けられ、主に山東省出身の華人が移住し商業や飲食業を始める。 |
1880年代 | 仁川・釜山・ソウルに中華街が形成され、中国語学校や中国式寺院も誕生。 |
1910年 | 日本による朝鮮半島統治開始。華人の経済活動が厳しく制限され、日本人商人に有利な政策が進む。 |
1910〜1945年 | 多くの華人が生活基盤を失い帰国、または小規模事業へ転換。 |
1945年 | 日本統治終了、韓国建国。朝鮮戦争やナショナリズム高揚で華人社会がさらに困難に。 |
1961年 | 朴正煕政権が外資規制政策を実施。華人の不動産所有・商業活動が厳しく制限される。 |
1960〜80年代 | 多くの華人が韓国を離れ、台湾やアメリカへ移住。一部は中華料理店などで生計を立てる。 |
1990年代〜 | 韓国の民主化・グローバル化により、華人文化の再評価が始まる。仁川中華街が観光資源として注目。 |
現在 | 華僑、帰化華人、新たな中国系移住者・留学生など、多様な華人コミュニティが存在。 |
華僑が厳しい環境下で、一財産を築き上げた努力を知ることができました。
昭和に入ってからも様々な制限を受けながら、何代と後世につなげる生き様を垣間見ました。

そういえば、同僚だった中国出身者より生い立ちを聞いたことがありました。
中国籍ですが、中学生時代より韓国で生活したことから母国語より韓国語の方が話しやすいと言われてました。
国境近くの方は、互いの国に行き来しながら生活するケースが多いそうです。
普平(ブピョンBupyeong)駅への途中で迷子となる

博物館を後は、どこに行こうか?

中華街の裏路地
カフェに行くにもまだまだおなかがいっぱい、飲み物が入るゆとりもない。
港周辺に向かうことにします。
その手前に小さな展示場が並ぶ場所があり、寄り道していると港に辿り着きません。

日本人街のとあるカフェ
ちょっと気がつきました!
仁川は歴史好きにとって、見どころ満載な場所であることを!!
皆さんへのおすすめは、ソウル観光まで欲張らず仁川は2日間かけて巡ってください。
今回バラバラに博物館を回りましたが、5施設共通チケットがあるのでお得に見学ができます。

こののぼりがある施設受付でチケット購入を伝えると、大人3400ウォンで5か所の見学ができます。

仁川(インチョンIncheon)駅や各施設に、ガイドブックや日本語訳の観光地図が無料で置いてあります。
興味を持ったあなた、ぜひ利用してくださいね👍
15:00 陽が落ちてきたので仁川(インチョンIncheon)駅から移動しましょう。
普平(ブピョンBupyeong)駅に向かうつもりが、うたた寝しているうちに通り過ぎてしまいました。
路線が違ったため富平(ブピョンBupyeong)駅を通り過ぎ、富開(ブゲBugae)駅で降ります。

ここはベッドタウンなのか、タワーマンションが多く、学校帰りの学生が多く歩いています。
Googleマップを片手に、歩いて近くの市場へ向かいます。

タクシーを利用すればいいのですが、体力が続く限り歩きたいんです。
歩くと、知らなかった情報が直接得られることがあります。
富平総合市場は広くて見切れない

1時間ほど歩き回り、市場にたどり着きました。
15:57 ここは富平(プピョン)総合市場。
所狭しとお店が並び、肉屋さんでは豚肉の足がそのまま売っています。
港が近いためか、新鮮な鰻や太刀魚・貝類各種が並んでいます。
地下商店街より買い物客が多くもみくちゃになりますが、ちょっと買い物してみましょう。
英語は通じないため、日本語とジェスチャーで会話します。

市場でのホットクの屋台
何とか意思疎通ができ、お土産の韓国海苔・餅・キンパ・パンを購入できました。
全て現金での支払いです。
市場は広く中央の広場を中心に放射状に道が延びるため、それぞれのお店を見て回ることは不可能です。
歩き回って満足したところで16000歩カウントを確認。
ホテルに戻るため、地下鉄で普平(ブピョンBupyeong)駅へ戻りましょう。
韓国のコンビニで救われたこと

韓国にあるコンビニエンスストア『CU』
携帯電話の充電を見ると、残量10%でした。
部屋に戻って休憩と充電をしてまた夜の街を歩こうかなと思い、ケーブルを携帯電話に差し込みます。
あれあれっ?!充電ができない!!
持っている充電器やケーブル・コンセントの組み合わせを変えても一向に携帯電話の充電マークが赤いまま🪫
これは焦りました。
考えた挙句、ライトニングケーブルを売っているところを探すことにしました。
18:30 ホテルから数分の韓国コンビニエンスストアの『CU(シーユー)』に駆け込みます。
ケーブルを見つけました!
安心したためか、この後どっと疲れが出てきました。
『もう、夜の街は出歩かないでおこう』と考え、レトルトお粥を購入し部屋に戻ります。

購入品を部屋に持ち帰り、携帯電話をなんとか充電できました。
夕飯を用意するため、先ほどのお粥を1階にある電子レンジで温めます。
レトルト商品ですが、出汁が効いていて結構美味しかったですよ!
いかがでしたか?
後半ではソウルへの日帰り旅と、電車事情についてお話しします。
最後まで見ていただき、ありがとうございます😊
また次のブログで、お会いしましょう!
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