旨味と食文化の深掘り|チェンマイ生活で実感した出汁の力と心身のセルフケア

チェンマイ生活で愛用している出汁パックや和風だしの調味料(ほんだし・いりこだしの素・久世福商店万能だし)

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皆さんこんにちは、タイ大好きちぃです。

チェンマイへ移住して半年が過ぎ、タイの食生活にもだいぶ慣れてきました。そんな私でも、数ヶ月経った頃から日本食が恋しくなることがあります。

あなたの経験で、海外生活や旅が長くなるにつれて、なんとなく胃腸や気持ちが落ち着かないと感じることはありませんか。

この記事を読めば日本の出汁が持つ心身への働きと、海外で無理なく続けられる食のセルフケアがわかります。

では、行ってみましょう!

目次

タイ生活で見落としていた「身体の違和感」と食生活の変化

数ヶ月の海外生活で気づいた心身の小さなサイン

美味しいチェンマイのローカル食堂のタイ料理

タイでの生活が数ヶ月ほど経った頃のことです。チェンマイの穏やかな気候や街の空気感にもすっかり慣れ、外食中心の毎日はとても刺激的で楽しいものでした。屋台のパッタイやカオソーイ、フレッシュなハーブをたっぷり使った料理はどれも美味しく、日々の生活は順調に進んでいるように思えていました。

ですが、ある時期から言葉ではうまく表現しづらい違和感を抱くようになりました。何か明確なトラブルがあったわけでも、体調を大きく崩したわけでもありません。ただ、ふとした瞬間にやる気がすっと失せてしまったり、部屋にいてもどこか身の置き所がないような、心が宙に浮いた感覚が続いていたのです。

ホームシックとも違う、なんとなく心が落ち着かずエネルギーが湧いてこない、言語化しにくい静かな不調でした。

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実は、移住1ヶ月目から日本から持ってきたお醤油を使って簡単な和風の自炊をしていましたし、インスタントのお味噌汁も時折飲んでいました。しかし、それらを口にしてもその違和感がすっきり晴れることはありませんでした。塩分や醤油の風味だけでは埋まらない、身体の奥が求めている別の何かが不足していたのだと思います。

日本食から離れていた私が久しぶりに出汁を口にした瞬間

そんな停滞感のなかにいた頃、日本から遊びに来てくれた友人が、お土産にあごだしとそうめんを手渡してくれました。

いただいたたくさんのお土産

その日の夕飯に、いただいたあごだしを使った手作りの即席麺つゆを用意し、冷たいそうめんを茹でていただくことにしました。そのつゆで一口そうめんをすすった瞬間、身体の奥で劇的な変化が起きたのを感じました。

それまで続いていた身の置き所のなさやすっきりしない重だるさが、すっと身体から抜けていくような、圧倒的な落ち着きと充足感でした。

お醤油の味だけでも、インスタントのお味噌汁でも届かなかった深い部分に、あごだしの旨味が染み渡っていくような感覚でした。「インスタントの出汁を一口含んだだけで、なぜここまで気持ちや身体が劇的に変わるのだろう」という驚きとともに、日本の出汁や旨味の持つ力について深く調べてみるきっかけになった瞬間でした。 

出汁を飲むとなぜ落ち着くのか?科学が明かす「旨味と自律神経」

龍谷(りゅうこく)大学・京都大学などの研究に見る副交感神経とリラックス効果

日本人が出汁を飲んだときに感じる「ほっとする」という感覚には、きちんとした科学的な理由があります。龍谷大学や京都大学などの研究グループによる実験では、出汁の摂取が私たちの自律神経系に直接作用することが報告されています。

研究によると、出汁を単回摂取した直後から、心拍数が低下し、リラックス状態を示す副交感神経の活動が有意に上昇することが確認されています。さらに、出汁を継続して摂取することで、日頃の気分状態の改善にもつながることが示されています。

出汁に含まれるグルタミン酸やイノシン酸といった「うま味成分」は、単に味覚を刺激するだけでなく、唾液の分泌を促し、自律神経のバランスを整え、脳波を通じて感情を穏やかに保つ働きがあることが分かっています。

元医療従事者としての視点からも、自律神経の乱れやすい海外生活において、副交感神経を優位にする手段を食事から手軽に取り入れられるのは非常に理にかなったアプローチだと実感しました。

(※参考文献)

・伏木亨 監修『だしの科学とおいしさ』など、龍谷大学・京都大学における「だしとうま味の生体影響・自律神経機能」に関する学術研究・報告
・日本調理科学会誌等における、だし摂取時の心拍変動解析および自律神経系への作用に関する報告

香りだけでも心拍数が変化?香気成分がもたらす癒しのメカニズム

出汁が持つリラックス効果について調べるなかで、もう一つ印象的な事実を知りました。それは、出汁を実際に口にする前、立ち上る「香気を吸入しただけ」の状態でも副交感神経の活動が高まり、心拍数の低下が確認されているという研究データです。

この香りが持つ力については、後日、チェンマイの自室で肉じゃがを作ったときに強く実感することになりました。

お鍋に出汁と醤油、黒砂糖を合わせ、出来上がった料理の甘辛く香ばしい出汁の湯気を深く吸い込んだ瞬間、まだ一口も食べていないにもかかわらず、胸の奥の強張りがふっとほどけていく感覚がありました。

アロマセラピーの観点からも、鼻から入った香気成分は嗅神経を通って大脳辺縁系へダイレクトに届きます。出汁の湯気と香りを吸い込むこと自体が、味わう前から自律神経を整える穏やかなセルフケアになっていたのです。

異国のキッチンで立ち上る和の香りは、単なる料理のプロセスを超えて、嗅覚からも心と身体をじんわりと緩めてくれる大切な時間になりました。

海外の食文化に見る「やみつき」の正体|台湾とタイの共通点

台湾駅弁やタイ料理で感じる「箸が止まらない」幸福感

出汁によるリラックス効果を体感してから、過去の旅や他国での食体験についても自然と考えるようになりました。例えば、以前に台湾を一人旅した際にいただいた素朴な台湾の駅弁や、タイ人の友人が自宅で振る舞ってくれた家庭料理のことです。

チェンマイの街角にあるレストランや屋台の料理も刺激的で美味しいのですが、外食が続くと味の素などの化学調味料を強く感じることがあり、どこか舌が疲れて飽きが早く来てしまう印象がありました。

一方で、タイ人の友人が作ってくれた手料理はまったく別物でした。ナンプラーやオイスターソース、叩きたての新鮮なニンニクやハーブを絶妙に組み合わせた一皿を口にしたとき、日本の出汁を味わったときと非常によく似た、お腹の底から満たされるような深い安心感を感じたのです。

愛用しているタイの調味料

米国のうま味に関する研究でも、うま味刺激が脳内の満足感や幸福感を高めるメカニズムが示されていますが、素材本来の力や発酵調味料から丁寧に引き出された旨味には、心と身体を芯から落ち着かせる共通の力があるのだと実感しました。

(※参考文献)

・Wang, G. J., et al. “Brain dopamine and the regulation of food intake.”(うま味刺激と脳内報酬系・ドーパミン放出および満足感に関する研究報告) ・Small, D. M., et al. “Cerebral representation of umami.” Journal of Neurophysiology(グルタミン酸等によるうま味受容と大脳皮質・情動領域の反応に関する研究) ・American Journal of Clinical Nutrition 等に掲載された、うま味(うま味ペプチド・アミノ酸)がもたらす満腹感・食事満足度向上に関する報告

ナンプラーなどの発酵調味料と複合うま味の不思議

タイ料理には、魚を塩漬けにして発酵させたナンプラーをはじめ、様々な発酵調味料が日常的に使われています。タイ料理を食べていて「スパイシーなのにどこか深いコクがあって飽きない」と感じるのは、この発酵の過程でタンパク質が分解されて生まれるアミノ酸(うま味成分)が豊富に含まれているためです。

日本の出汁が「かつお節(イノシン酸)×昆布(グルタミン酸)」の相乗効果でまろやかな旨味を作るのと同様に、タイ料理もナンプラーや干しエビ、肉や野菜の出汁が複雑に絡み合うことで、強い満足感を生み出しています。

表現や味付けの方向性は異なっていても、人間が「美味しい」「満たされる」と感じる根本には、共通してうま味の働きが存在しています。

海外生活を心地よく続けるための「旨味セルフケア」実践法

日本からの出汁パック活用と現地スーパーでの調達アイデア

海外で暮らしていると、毎日丁寧にかつお節を削ったり昆布を水戻ししたりするのは現実的ではありません。そこで重宝するのが、日本から持参する個包装の出汁パックです。

湿気の多い東南アジアでも小分けパックなら品質を保ちやすく、お湯を沸かした小鍋にポンと入れるだけで、数分で本格的な出汁が取れます。

チェンマイなどの主要都市であれば、輸入食材が豊富なRimping Supermarket(リンピンスーパーマーケット)やTopsトップス、大型スーパーのBig C(ビッグシー)Makro(マクロ)などで、かつお節や乾燥わかめ、基本的な和調味料が手に入ります。日本よりは割高になりますが、現地での調達ルートを把握しておくと日々の自炊も安心です。

お湯を注ぐだけで本格的な香りが広がる出汁パックは、海外生活での自律神経ケアに欠かせない常備アイテムです。

無理なく続ける和の味付け|現地のキッチンで作る簡単おかずと工夫

完全に日本と同じ環境や味を再現しようと気負う必要はありません。私は日本からお気に入りの基本調味料を持ち込み、足りない分だけ現地のスーパーで買い足すスタイルで自炊を続けています。

コンドミニアムのキッチンにはガスコンロがありませんが、備え付けの電気コンロや電子レンジをうまく活用すれば、無理なく美味しい和食が作れます。

あごだしで作るそうめんの麺つゆや肉じゃがのほかにも、出汁をしっかり効かせた卵そぼろ、手作りのなめ茸、野菜の煮浸し風の炒め物など、日々の食卓には素朴な和のおかずが並びます。

焼きあごだしを使った炒り玉子

出汁そのものとは少し異なりますが、日本から持ってきたキューピーマヨネーズやチューブの生わさびを料理に合わせて少し添えるだけでも、味にメリハリが生まれ、食事全体の満足感がぐっと増します。

海外生活では化学調味料(MSG)が多く使われている外食も多いため、気づかないうちに舌や胃が疲れてしまうことがあります。週に数回でも自分の部屋で出汁の効いた優しい味を食べる日を作ることで、味覚と胃腸を心地よくリセットできます。

キッチンに立つ気力がない日でも、お椀に出汁パックの中身を少し破り入れ、お湯と乾燥具材を注ぐだけで、お腹の底からじんわり温まり、ホッとするひとときが手に入ります。

おすすめの出汁3選

私が愛用している、または気になっている出汁パック・風味調味料をご紹介します。商品の詳細リンクを貼っておきますね!

常備している色々な出汁

1. 久世福商店 風味豊かな万能だし (だしパック・中身の丸ごと活用)

小鍋で煮出すだけで上品な香りと深いコクが広がる本格だしパックです。かつお節や昆布、あご(トビウオ)などがバランスよくブレンドされており、麺つゆや丁寧なお吸い物を作りたいときに重宝します。 パックを破って中身の粉末をそのまま調味料として使えるため、野菜炒めや和え物、スープの隠し味にも手軽に使えます。現地の食材にほんの少し混ぜるだけで、ワンランク上の和の味わいに仕上がります。

2. 味の素 ほんだし (定番・あらゆる日本料理に使える万能タイプ)

日々の自炊で迷ったときに頼れる、定番の和風だしの素です。お味噌汁はもちろん、煮物、炊き込みご飯、卵焼きなど、あらゆる日本料理のベースとして手早く味を調えてくれます。 湿気が気になる海外生活でも使いやすい小分け包装タイプを選べば、風味を損なわずに最後まで使い切ることができます。常備しておくだけで毎日の料理に安心感が生まれます。

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3. シマヤ いりこだしの素 スティック (煮物・炒め物に深みを出すスティック個包装)

いりこ(煮干し)特有の力強い風味と香ばしさが手軽に味わえる顆粒だしです。お味噌汁だけでなく、大根や根菜の煮物、野菜の炒め物に少量加えるだけで、奥深いコクと旨味が引き立ちます。 1回分ずつのスティック個包装になっているため計量の手間がなく、湿気の多い東南アジアの気候でも湿気ずに保管しやすい実用的なアイテムです。

同じシリーズの焼きあごだしは、麺つゆ作りにぴったりでした。器にあごだし・醤油・黒砂糖を入れて混ぜるだけ。最後に氷を入れて美味しくいただきました!

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まとめ|異文化の食を楽しみながら、日本の旨味で心身をととのえる

海外に移住したり長期滞在をしたりすると、現地の食文化に馴染もうと頑張りすぎてしまうことがあります。タイ料理の豊かなスパイスやハーブ、屋台の賑やかな味付けを楽しむ一方で、私たちの身体の奥底には、幼い頃から慣れ親しんだ日本の出汁に対する確かな反応が残っています。

もちろん、タイにはファストフード店を含め、多くの日本料理店があります。料理をあまりされない方や単身の方にとっては頼もしい存在ですが、タイでの日本食の外食は日本以上に割高になることも少なくありません。また、外食ばかりでは油分や濃い味付けが続き、胃腸や気持ちが十分に休まらないこともあります。

チェンマイの旧市街近くにある日本料理レストランのトンカツ定食

出汁を口にしたときの心拍数の落ち着きや、副交感神経の働きによるリラックス感は、身体が自然と求めているセルフケアのサインです。

大がかりな自炊をする必要はありません。自室で電気コンロやレンジを使い、お気に入りの出汁やお醤油でさっと手軽に和の味を用意すること自体が、異国生活での大切なメンタルケアになります。

日本から持参したお出汁を荷物の隙間に少し忍ばせておくだけで、異国の地でも自分を優しくリセットできる心強いお守りになります。現地の美味しい食事を長く楽しむためにも、疲れたと感じたときには日本の旨味を頼りに、心と身体のバランスを整えてみてください。


いかがでしたか?

この記事では日本の出汁と自律神経の関係、そして海外生活での旨味を活用したセルフケアについてをお伝えしました。

私の体験が、あなたの海外生活や滞在中の体調管理の参考になれば嬉しいです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。 今後もチェンマイ移住や旅行についてお話しします。

また次のブログで、お会いしましょう👋

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この記事を書いた人

タイ旅行とアロマ、スパが大好きな50代。
現在はチェンマイ在住。移住生活のリアルと、お金との向き合い方を発信しています。
感覚も大切にしながら、ちゃんと考えて自由に生きる。その試行錯誤を綴っています。

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