海外移住 手術はどうする?タイ・チェンマイでの良性腫瘍切除体験

タイのチェンマイラム病院で背中の良性腫瘍切除手術を受けた際の外科受付カウンター

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*日本円換算は 1バーツ=約4.8円(2026年10月現在)の為替で計算しています。

皆さんこんにちは、タイ大好きちぃです。

私はチェンマイで暮らす中、背中に小さなしこりに気付き、現地の病院で外来手術と通院治療を受けることになりました。

「海外で急に手術が必要になったらどうしよう」

「言葉が通じない現地の病院で、適切な治療を受けられるのだろうか」

「高額な医療費や保険の手続きはどうなるのだろう」

あなたは海外移住やロングステイ中であれば、そんな不安を感じるのではないでしょうか。

この記事を読めば、チェンマイの総合病院での受診から手術・術後ケアまでの具体的な手順、日本語通訳サポートの実情、そしてクレジットカード付帯の海外旅行保険を活用したキャッシュレス診療の流れがわかります。

では、行ってみましょう!

目次

海外移住中に背中のしこりを発見!チェンマイラム病院を受診した経緯

海外で暮らす中で、最も気がかりなことの一つが医療機関の受診です。言葉の壁や日本との医療システムの違いから、体に異変が起きたときにどう動けばいいのか戸惑う方は少なくありません。

チェンマイ市内にはいくつかの総合病院がありますが、タイ語や英語に不安がある場合、最優先すべきは「常駐の日本語通訳がいるかどうか」です。近さだけで選んで言葉が通じず、症状や処置の説明を十分に理解できないまま治療が進むのは大きな精神的負担になります。そのため私は、以前も通院したことがあり日本語サポート体制が整っているチェンマイラム病院を選びました。

背中の違和感から始まったしこりと受診のタイミング

異変に気づいたのは、背中のブラジャーのホック部分と、背骨の横にある縦の筋肉が交差するあたりでした。

指先で触れると、直径約1.5センチほどの柔らかいふくらみがありました。背中側で一人暮らしのため直接目で確認することはできませんでしたが、触った部分が周囲の皮膚と比べて熱を持っている感じ(熱感)や赤みはなく、ただ上から指で圧迫すると鈍い痛みがありました。

自覚してから2日間様子を見ましたが、サイズが変わる気配はなく、自然に小さくなる状態ではないと感じたため、医療機関で診てもらうことにしました。

【海外で「病院へ行くべきか」迷ったときのセルフチェック】 一人暮らしや海外滞在中は「これくらいで病院に行っていいのか」と躊躇しがちですが、以下の兆候がある場合は早めの受診をおすすめします。

  • 触るとはっきりとわかるしこりやふくらみがある
  • 押したり、衣服が擦れたりすると痛む
  • 2〜3日経過しても小さくならず、変化がない、または大きくなっている
  • 背中など自分では直視・ケアができない場所にある

切除や検査の可能性がある症状は、最初から「日本語通訳」と「保険のキャッシュレス診療」に対応した私立総合病院(チェンマイラム病院やバンコク病院など)を選ぶのが確実で安心です!

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海外での病院選び!皮膚科より外科をスムーズに選んだコツ

日本で背中のしこりや皮膚のできものに気づいた場合、多くの方はまず「皮膚科」を思い浮かべるのではないでしょうか。私自身もその感覚で、当初はチェンマイラム病院のウェブサイトから皮膚科(Dermatology)の予約を希望していました。

これがその実際の予約画面です。ウェブから簡単に申し込めますが、科の選び方には注意が必要です。

チェンマイラム病院 公式サイト オンライン予約ページ
出典:チェンマイラム病院 公式サイト オンライン予約ページ

チェンマイラム病院の予約情報

  • 病院名:Chiangmai Ram Hospital(チェンマイラム病院)
  • 公式予約ページ:英語・タイ語対応(ウェブ上から希望診療科や日時のリクエストが可能)
  • 電話番号(代表):052-004-699

しかし、タイの医療現場では日本と診療科の役割や事情が少し異なります。

  • タイの皮膚科は「美容・スキンケア」が中心タイの私立病院の皮膚科は、シミ取りレーザーや美白、ニキビ治療といった美容皮膚科的な診療に大きな比重を置いています。メスや電気メスを使った切除や縫合を伴う処置は、皮膚科ではなく「一般外科(General Surgery)」や「形成外科」が担当するのが一般的です。
  • 専門医の多くが「大学病院との兼任(非常勤)」タイの私立病院にいる皮膚科などの専門医は、平日の日中は国立大学病院(チェンマイ大学付属病院など)に勤務しており、私立病院の外来は「夕方以降」や「週末のみ」担当しているケースが少なくありません。そのため、日中に受診しようとすると予約が数日先まで取れないことがあります。

一方で、「一般外科」には日中も常勤の医師が院内に常駐しているため、予約の空き枠が見つかりやすく、受診までのスピードが圧倒的に早いです。

病院の予約窓口とやり取りをする中でこの事情を案内され、すぐに一般外科へ切り替えたことで、待たされることなくスムーズに診察へ進むことができました。

もしタイの総合病院でしこりや腫れ物を診てもらう際は、皮膚科にこだわらず、最初から「一般外科」を選択肢に入れることが早く的確に治療へつなげる大きなコツです。

チェンマイの総合病院で受けたしこり切除の流れと日本語通訳の安心感

病院の受付を済ませると、すぐに専任の日本語通訳スタッフがついてくださいました。

初診時は日本人男性の通訳さん、手術当日は物腰の柔らかなタイ人女性の通訳さんが担当してくださり、受付から診察、手術室、会計に至るまでほぼマンツーマンで同席してくれました。異国の医療機関において、微妙なニュアンスや不安を母国語でそのまま伝えられる環境は、大きな安心感につながりました。

医師の診断から局所麻酔による小手術までの流れ

初診では、医師による丁寧な視診と触診が行われ、背中のしこりは「良性の腫瘍」であると診断を受けました。

この初診の段階で、今後の治療の流れや切除のリスク、投薬計画についてわかりやすく説明があり(インフォームドコンセント)、納得した上で治療方針を決めることができました。また、患部が背中で一人暮らしのため「自分での消毒やガーゼ交換ができない」という事情を伝えたところ、術後はすべて病院に通院して処置を行う方針で快く調整していただけました。

まずは腫れの炎症を抑えるため、抗生剤を2週間分処方され、内服を完了したタイミングで再診し、手術日を決定しました。

手術当日の流れは以下の通りです。

  1. 手術前の確認:医師が患部を再診。抗生剤の内服によって腫れが落ち着いている様子を写真で見せてもらいながら、状態を確認して切除へと進みました。
  2. 局所麻酔と摘出:処置室へ移動し、うつ伏せ(伏臥位)の姿勢をとります。局所麻酔を施した上で、電気メスを用いて腫瘍の摘出が行われました。処置自体は約30分でスムーズに終了しました。
  3. 縫合と保護:創部は体内に吸収される吸収糸を用いて約10針ほど丁寧に縫合され、その上から皮膚の傷口を寄せて保護するためのステリーストリップ(医療用テープ)が貼られました。

【実際にかかった医療費のリアル】

手術単体の事前見積もりでは約10,000〜13,000バーツ(日本円で約48,000円〜62,400円前後)と案内されていましたが、手術当日の実際の請求額は16,139バーツ(約77,467円)と、見積もりより少し高くなりました。

さらに、初診料や薬代、術後の毎日の消毒通院(約354〜434バーツ/回)、最後の抜糸(778バーツ)まで含めた治療全体の総額は23,542バーツ(日本円で約113,000円)でした。

海外の私立病院では処置内容や薬剤によって多少上振れすることがありますが、チェンマイラム病院では処置ごとに明細が発行され、内容を確認してサインを交わしながら進めるため非常に明朗でした。

手術中の配慮と看護師目線で安心できたポイント

手術中、うつ伏せの姿勢になるにあたり「咳き込むかもしれない」という懸念があったため、事前にその旨を伝えて医療スタッフに認知してもらっていました。あらかじめ共有できていたことで、落ち着いて処置に臨むことができました。

元看護師の目線から見ても、現場の基本手技や安全管理は非常にしっかりしており、信頼できる対応でした。

【現場で安心できた医療管理と手技】

  • 基本に忠実な清潔操作:患部の消毒操作が基本通り「内側から外側へ」向かって丁寧に行われていたこと
  • 滅菌管理の徹底:処置器具や医療用手袋など、滅菌された器材が適切に扱われていたこと
  • スタッフ間の連携と医師の対応:ゴミ箱が近くに配置されていなかった際も、医師自らが清潔を保ちながら足でキャスター付きのゴミ箱を手元に引き寄せ、声を荒らげることもなく平静に処置を進めていたこと(手術現場では準備が追いつかない場面もありますが、不潔区域を作らず臨機応変に対応するプロの動きでした)
  • 機器の保守点検:無影灯スタンドなどの医療機器に点検日が記載されたシールが貼られており、定期的なメンテナンス管理が目に見えて確認できたこと

一方で、日本の整った設備や至れり尽くせりな看護ケアと比べると、現地の設備環境や運用にはいくつか違いもありました。事前に知っておくことで戸惑わずに済む点も多いため、受診時の対策とあわせてまとめました。

日本の病院との違いと受診時の対策

場面・項目実情・背景患者側でできる対策・心構え
処置室・手術室の使い分け日本では電気メスを使う規模の処置は手術室で行うことが一般的ですが、今回は救急外来の処置室で外来小手術として実施外来の処置室でそのまま切除処置が行われるケースもあると理解しておく
院内・処置室の清掃状況処置台などは清潔に保たれているが、救急外来・外科外来ともに部屋の隅などに若干の汚れが見られる不衛生というほどではないものの、「日本ほど隅々まで完璧に磨き上げられてはいない」と理解しておく
着替えの環境と動線専用の更衣室がなく、トイレでガウン(前後逆向き)に着替え、背中が開いた状態で隣の処置室まで廊下を数歩移動気になる場合は羽織れるストールなどがあると、移動時も安心
止血器具と対極板の装着出血を抑えるため、電気メスやバイポーラといった器具を使用することがある。安全対策として体に「対極板」を貼る必要がある通訳さんにとっても専門用語は日本語訳が難しい場面があります。「止血器具を使うために体にシール(対極板)を貼る処置がある」と事前に知っておくと動揺せずに済む
術後の案内・アフターケア日本のように丁寧な術後ケアのパンフレットや細かい生活上の注意書きは渡されない病院からの細かな指示を待つだけでなく、自分で過ごしやすい環境や工夫を整えておく
異国の病院での小手術:患者側でできる準備と心構えを説明した画像

特に電気メスなどを使用する処置では、やけどなどのリスクを防ぐ安全対策として太ももなどに「対極板」を貼る処置が必須となります。現場で通訳さんが一生懸命説明しようとしてくれたものの、医療器具の専門用語はニュアンスを日本語へ即座に翻訳するのが難しい場面がありました。

「止血のために電気器具を使い、その安全のために体にパッドを貼るんだな」と患者側があらかじめ基本的な流れを知っておくだけで、異国の診察台でも不要な不安を感じずに処置を受けられます。

また、術後の服装に関しても病院側から事前の細かな指示やパンフレットの配布があったわけではありません。

今回は背中の手術だったため、傷口への圧迫や摩擦を避けるために「締め付けのないスポーツブラ」と「脱ぎ着が楽な緩めの服」をあらかじめ自分で持参して着替えました。

海外の医療機関では「手取り足取り教えてもらえる」とは限らないからこそ、自分の受ける処置に合わせて服装や身の回りの準備を工夫しておくことが大切だと実感しました。

術後の通院ケア|毎日の消毒と衛生用品の持参スタイル

薬局で渡された衛生用品セット、チェンマイラム病院の袋と消毒薬や生理食塩水など並ぶ

海外での手術において、切除当日と同じくらい大切なのが術後の創部ケア(消毒や抜糸)です。

手術当日の処置が終わると、通訳さんから「毎日の消毒とガーゼ交換は救急外来へ来てください」と案内されました。今回の処置が外来の小手術扱いだったため初期対応窓口として指定された形ですが、術後2日目からは症状が安定していることもあり、一般外科外来での通院へと切り替わりました。

海外の総合病院では、経過や時間帯、コスト面などによって処置を受ける外来窓口が途中で変更になるケースもあると知っておくと、受診時に戸惑わずに済みます。

また、通院時のシステムで日本と大きく異なっていたのが「処置用の衛生用品」の扱いです。

手術当日の会計後、病院内の薬局でガーゼや消毒液などの処置セットを一式まとめて受け取りました。術後の通院時は、「薬局で渡された自分専用の衛生用品セットを、毎回の通院時に持参して看護師さんに処置してもらう」という運用スタイルでした。

ちなみに処置の際は、ガーゼの上から透明な防水フィルムテープ(ロール状の薄い撥水シート)を隙間なく密着させて貼ってもらえました。

パッドが最初から付いている市販の大型絆創膏タイプとは違い、厚みのあるガーゼをしっかり覆って密閉する形だったため、水が入り込む心配がありません。暑いチェンマイの気候でも、術当日から患部を気にせずそのままシャワーを浴びることができたのは、日常生活を送る上で本当に助かりました。

私が勤務していた頃は、外来看護師が処置室で自宅で使用する衛生用品を準備して、患者さんへお渡ししていました。患者さん側からするとどちらでも大差ないことですが、薬局でお渡しする運用は、業務整理の観点から効率的で合理的だなと感心しました!

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約1週間にわたり毎日外科外来へセットを持参して通い、看護師さんによる清潔な創部消毒とガーゼ交換を受け、経過良好のまま無事に抜糸を終えることができました。

海外移住の医療不安をクリアにする!クレジットカード付帯保険の備え

海外での突然の受診や手術において、治療そのものと同じくらい不安になるのが「医療費の支払い」です。

日本の健康保険が使えない海外では、診察や検査、処置のすべてが100%自己負担になります。今回の私の治療でも、初診から手術、毎日の通院消毒、抜糸まで含めた総額は23,542バーツ(日本円で約113,000円)にのぼりました。

命に関わる大病ではなくても、約10万円を超える費用が発生します。

このまとまった費用を一切立て替えることなく、現地窓口でのサインだけで治療に専念できたのは、事前に準備していたエポスカード付帯の海外旅行保険(キャッシュレス診療)のおかげでした。

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50代からの海外生活や長期滞在では、体のちょっとした変化や予期せぬトラブルが起こりやすくなります。万が一の事態に備えて、手厚い海外旅行保険が付帯したクレジットカードを1枚持っておくことは、現地で安心して暮らすための不可欠な「お守り」になると身をもって実感しました。

海外旅行保険付きカードの選び方・使い方はこちら

「タイ滞在でどのクレジットカードを選べばいいの?」「キャッシュレス診療の手続きや利用条件はどう確認する?」といった具体的なカード比較や保険の活用術については、以下の記事で詳しく解説しています。


チェンマイ旧市街のターペー門と青空の風景
チェンマイ旧市街のターペー門

いかがでしたか?

この記事では、チェンマイでのしこり切除手術から通院ケア、クレカ付帯保険を使ったキャッシュレス診療のリアルをお伝えしました。

私のこの体験が、タイや海外で暮らすあなたの医療への不安を解消するひとつの安心材料になれば嬉しいです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。 今後もチェンマイ移住やタイ旅行についてお話しします。

また次のブログで、お会いしましょう👋

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この記事を書いた人

タイ旅行とアロマ、スパが大好きな50代。
現在はチェンマイ在住。移住生活のリアルと、お金との向き合い方を発信しています。
感覚も大切にしながら、ちゃんと考えて自由に生きる。その試行錯誤を綴っています。

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