*日本円換算は 1バーツ=約4.8円(2026年9月現在)の為替で計算しています。
皆さんこんにちは、タイ大好きちぃです。
チェンマイに住み始めてから、いくつかの修繕が必要になる場面がありました。前回の記事のペストコントロール(害虫駆除)騒ぎと並行しながら、今回も私はなんとか対応しました。
タイでのエアコン清掃やインターネット修理など、業者の対応が日本とどう違うのか、実際にはどうなのでしょうか?
この記事では、チェンマイのコンドミニアムにおける業者対応の極端なムラや、その背景にある雇用・給与事情のリアル、そしてタイの業者と心地よくお付き合いするための心構えをお伝えします。

では、行ってみましょう!
コンドミニアムのメンテナンス:エアコン定期清掃のリアル
この記事を作るきっかけは、タイと日本では建物のメンテナンスに対するスタンスや業者の動き方があまりにも違うため、そのリアルな実態をシェアしたかったからです。
日本とは違うタイの賃貸スタイル
日本では「察する文化」が根付いており、期限が近づけば親切な事前連絡やリマインドがあり、お互いの確認を重ねてスムーズにメンテナンスへ進むのが一般的です。
しかしタイでは、そうした手厚いサポートや「空気を読む」やり取りは基本的に期待できません。日本とタイの、主な違いです。
【日本とタイのエアコン清掃・メンテナンス比較】
| 項目 | 日本の賃貸 | タイ(チェンマイ)の賃貸 |
| 事前連絡・リマインド | 期限が近づくと親切な事前連絡があり、お互いに確認を取りながらスムーズに進む(「察する文化」) | 手厚い事前連絡や察し合いは基本なし。期限超過後に初めて連絡が来ることも |
| 管理の責任・ルール | 大家側や管理会社が主導して手配・案内してくれることが多い | 入居者側が主体となって管理する責任がある |
| ペナルティの有無 | 義務付けられることは少なく、罰金規定なども一般的ではない | 契約書に厳格な義務が明記され、未対応時は高額な罰金(1台3,000バーツなど)が科されるリスクがある |
| スケジュール調整 | 業者や管理側から積極的に提案がありスムーズに決まる | 途中で返信が止まることがあり、自分から催促しないと物事が進まない |
今回の私のケースについて
私の契約上のエアコン清掃の期日は、入居日から約6ヶ月後である夏頃のはずでした。しかし管理会社からは、厳密に言うとそれよりも前倒しの期限を指定され、その期限を過ぎた約3週間後に初めて連絡が入りました。そこで私は初めて期日を超えていることを知ったのです。
振り返れば以前も、家賃支払いの連絡先がわからずエージェントへ伝えたところ、事前の相談やワンクッションなしに、いきなり会計部門から「罰金の発生」と「部屋の鍵が使えなくなる」という衝撃的なお知らせが届いたことがありました。こうしたハプニングを教訓に、タイでは「待っているだけでは動かない」という現実を痛感しています。
契約書の義務事項とエージェントへの催促
タイの賃貸契約は、日本よりも細かく維持管理義務が明記されていることがあります。私のリース契約にも、「6か月ごとのエアコン清掃義務」と「未対応時の罰金(1台につき3,000バーツ/約14,400円)」がしっかりと記載されていました。
実は、この清掃義務があること自体は知っていたのですが、賃貸会社やタイの具体的な手続きルールが分からず、「日本のようにお知らせや案内が来てから対応すればいいだろう」という感覚で連絡を待ってしまっていたのです。
しかし、案内は来ないまま期日が迫っていることに気づき、慌ててエージェントの担当者へ問い合わせました。業者や料金を確認したところ、1台800バーツ(約3,840円)とのこと。友人から別業者で2台1,500バーツ(約7,200円)という情報も得ていたので、相場通りだと安心しました。
実は最初、1台500バーツ(約2,400円)とエージェントから言われ、その後次のチャットで800バーツ(約3,840円)と説明されました。

しかし、ここでもタイ特有のペースに直面します。一度返信が止まってしまい、再度こちらから連絡してようやく日程調整が進みました。催促しないと動かない文化であることを改めて実感しつつ、ようやく清掃日程が確定しました。
作業は早いけれど…日本と違う接客マナー
約束の当日の午後、コンドミニアムの専用アプリに通知があり、管理事務所からも電話が入りました。入り口へ降りると、作業服ではなく私服姿の3名のスタッフがソファに座り、携帯電話を見ながらリラックスした様子で待機していました。
部屋に案内すると、すぐに作業が始まりました。30分もかからずに終わったのですが、退室後の床は泥だらけ。さらに、ベランダに置いてあった私の履き物が、なぜか室内のキッチンに置きっぱなしにされており、元の場所に戻されていませんでした。
所定の書類にサインをして終了となり、支払いについては受け取らないようなジェスチャーをされました(後日、会計部署から請求が来るとのこと)。
タイ語しか通じないため翻訳アプリでの会話でしたが、彼らに悪気があるわけではありません。ただ、挨拶や作業後の確認といった日本のような接客マナーの共有がなく、お互いの文化や常識のベースが違うのだと感じました。
早いものの、雑な作業の後に残された泥だらけの床を自分で掃除しながら、日本との違いを強く感じてどっと疲れてしまいました。
通信トラブル発生!AISネット修理員の神対応
ACメンテナンスと同時に進んだ、通信トラブルについてもお話しします。これが、対照的に神対応でした。
myAISアプリ完結のスムーズなサポート

全く異なる対応スピードを経験したのがインターネットのトラブルです。
ある日、AIS Fibreのルーターのランプが繰り返し点滅し、ネットが頻繁に切断されるようになりました。電源のオンオフを何度試しても改善しません。
そこで、スマートフォンの「myAISアプリ」を開き、「Support」から「Home Internet」へと進んで問題報告を行いました。アプリの自動指示に従い、ケーブル確認と再起動を実施。それでも改善しないと伝えると、AIS側がリモートで回線をリセット(約2分)してくれました。
【myAISアプリのSupportの流れ】




タイ語も英語も会話が難しい時は、対面より「Support」チャットで解決しやすいですよ!

即日訪問と丁寧な対応
リモートでも直らなかったため、システムが自動で「訪問修理が必要」と判断しました。驚くべきことに、その場で当日の午後早い時間の訪問枠が提示され、住所や電話番号も自動入力で予約が完了しました。
電話サポートで英語に四苦八苦することなく、文字ベースで完結できるのは非常にありがたい仕組みです。
予約後、あっという間に技術者が到着しました。診断の結果、ルーター本体の破損と判明し、即日で本体を無償交換してくれました。SSIDやパスワードはそのまま引き継がれたため、再設定の手間もありません。
これだけではありません。一つは来訪前に2回のテクニシャンからの連絡があることとそのタイミングについて、「Support」チャットからお知らせがありました。ちゃんと、その通りに電話がありました。
もう一つは、私が入居する前に置いてあった別のルーター本体を見せると、引き上げてくれたのです。
技術者の方は英語が堪能で、態度も非常に丁寧でした。感謝の気持ちを込めて100バーツ(約480円)のチップを渡すと、とても喜んでくれました。
自室のWi-Fiが使えない間は、携帯電話のネット環境にNord VPNを利用して、安全に使用しました。
こうした予期せぬネットトラブルの際、スマホのテザリングや外出先のフリーWi-Fiを使う機会も増えますが、海外でのセキュリティ対策や日本のサービスへの安全なアクセスを考えると、日頃からVPNを用意しておくと本当に心強いと感じます。
海外での突然のネット不良は本当に焦りますよね。修理を待つ間にフリーWi-Fiを利用する際や、日本のセキュリティ基準で安全にネットを使いたいときには、通信を守るVPNの準備があると安心です。通信環境をしっかり整えたい方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

チェンマイ(タイ)のサービス業における極端な差
同じ技術者でも違う?雇用形態と給与の裏事情
エアコン清掃の技術者は接客マナーが十分とは言えず作業が少し雑だったのに対し、AISの技術者は即日訪問で完璧な対応でした。同じ「テクニシャン(技術者)」と呼ばれる人たちでも、なぜこれほど差があるのでしょうか。その背景には、それぞれの雇用形態と給与体系の大きな違いがあります。
ローカルのエアコン清掃を請け負うテクニシャンたちは、小規模な業者や個人事業主が多く、基本給が低めに設定されていたり、完全な歩合制(例えば1台800バーツの清掃料金のうち、テクニシャンの手元に入るのは200〜300バーツ、日本円で約960〜1,440円程度など)で動いているケースが少なくありません。そのため、どれほどスケジュールが詰まっていて懸命に作業をこなしても1件あたりの見返りが大きくなく、どうしても数をこなすことが優先されがちです。
一方でAIS Fibreの訪問技術者は、AIS本体の直接雇用ではなく委託業者経由であることが多いものの、給与体系に明確な違いがあります。安定した月給制(16,000バーツ〜/約76,800円)に加え、個人事業主的な「専門契約技師」になると成果に応じたインセンティブが働き、最大70,000バーツ(約336,000円)まで稼げる制度が用意されていると言われています。こうした明確な評価や報酬の仕組みが、モチベーションやサービスの質を大きく左右しているのだと考えられます。
完璧さより「通じればOK」のコミュニケーション文化
また、訪問技術者の英語対応力の高さは、タイが観光立国であり、外国人対応が日常業務の一部に組み込まれているという文化的背景が大きいと感じました。
タイの人たちは、文法などの完璧さよりも「通じればOK」という前向きな姿勢を持っており、物怖じせずに話してくれます。このオープンなコミュニケーション文化は、言葉の壁に悩む移住者にとって、とても救いになる部分です。
文化の違いを楽しむ!タイの業者と心地よく付き合うための5つの心構え

タイのサービス業における極端な差や、日本とのルーズさの違いに直面したとき、イライラしたり疲弊してしまってはもったいないですよね。言葉の壁や文化の違いがある中でも、心地よくお付き合いし、タイ暮らしをより豊かにするために大切にしたい心構えをご紹介します。
1. チップは「評価の表現」として使い分ける
いつも必ずチップを渡すわけではありません。あくまで「期待以上の丁寧な対応をしてくれた」「気持ちよく作業してくれた」という、その時のサービスの質に対する評価の表現として捉えています。感謝の気持ちを形としてスマートに伝えることで、お互いに温かい気持ちでやり取りを終えることができます。
2. 言葉の壁を越える「歩み寄り」のコミュニケーション
外国語で会話するとき、私たち日本人が緊張するように、タイ語しか話せないタイ人の側も「外国人と話す緊張感」を抱えているはずです。だからこそ、完璧な文法や英語にこだわらず、知っているタイ語を少し使ってみたり、ゆっくり簡単な英語やジェスチャーを交えたりして「歩み寄り」の姿勢を見せるようにしています。そのオープンな雰囲気がお互いの緊張をほぐし、結果的にスムーズで温かいやり取りを引き出してくれます。
3. 身を守りつつ、相手の立場や生活も思いやる
作業中は、自身の防犯(身を守るため)の意味も含めて部屋のドアを少し開けておくようにしています。これは安全対策であると同時に、「もし何か誤解やトラブルがあったとき、テクニシャンの身の潔白の証明にもなるのではないか」という思いもあります。彼らにとって仕事がなくなることは生活に直結するシビアな問題だからこそ、お互いの立場や生活基盤に配慮した大人の距離感を大切にしたいですね。
4. 「お互い様」の精神がもたらす安心感の連鎖
タイには「マイペンライ(気にしない・なんとかなる)」の文化が根付いていますが、それは時としてサービスのムラとしても現れます。一方で、こちらがトゲトゲせずリスペクトを持って接することで、タイの人が本来持っている温かさや「お互い様」の精神が自然と引き出されます。お互いに安心して仕事を全うできるような、そんな温かい空気感の連鎖を大切にしていきたいと感じています。
5. 「完璧を求めない」海外生活のリアルな処方箋
日本のきめ細かなサービス水準に慣れ親しんだ私たちが海外に出ると、どうしても「どうしてこうなの?」とストレスを感じがちです。しかし、背景にある雇用や給与の仕組みを理解し、自分なりの工夫や配慮を持って接していれば、予期せぬトラブルが起きたときも感情的に消耗せずにすみます。この「完璧を求めない」柔軟なスタンスこそが、チェンマイでの心地よい日常を続けるための最高の処方箋になるのではないでしょうか。
いかがでしたか?
この記事では、エアコン清掃業者とAISネット修理員の対応比較を通して、タイのサービス事情のリアルと、その裏にある背景や心構えをお伝えしました。
文化やルールの違いに戸惑うこともありますが、背景を理解し、お互いにリスペクトを持って向き合うことで、チェンマイでの暮らしはもっと心地よいものになります。私の体験が、あなたのタイでの生活やトラブル対応の参考になれば嬉しいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。 今後もチェンマイ移住やタイ旅行についてお話しします。
また次のブログで、お会いしましょう👋


