*日本円換算は 1バーツ=約5円、10,000ラオスキープ=約70円(2026年6月現在)で計算します
皆さんこんにちは、タイ大好きちぃです。
ところでラオスってどこにあるかご存知ですか?
タイとベトナムに挟まれた場所、2025年に愛子様がご訪問された国と聞けば、思い出される方も多いのではないでしょうか?私は以前から行ってみたい国の一つとして興味を持っていました。DTVビザの関係でタイを離れる必要があり、ちょうど良い機会と思い訪ねることにしました。
せっかくなら、往復で違う方法を使って訪ねたい。しかし、50代での海外ひとり旅、体力的にも安全面でも「本当に陸路でラオスまで行けるかしら?」と不安でした。
この記事を読めば、チェンマイから中国ラオス鉄道を乗り継ぐリアルな陸路移動のステップと、大人の女性が心から癒やされるルアンパバーンの洗練された魅力がわかります。
では、行ってみましょう!
【1日目・2日目】チェンマイから国境を越え、中国ラオス鉄道でルアンパバーンへ

今回の旅の始まりは、住み慣れたチェンマイのバスターミナルから。旅情を誘う陸路のひとり旅の幕開けです。
6時45分 出発前の腹ごしらえとして、ターミナル内のローカル店のパッタイと冷たいアイスアメリカーノを購入しました。

最初の目的地はチェンライ。7時30分発のGreen BusのVIPに乗り込み、11時頃チェンライバスターミナルに到着。ここでは明日の出発に備えて前泊。そして、かねてから見学したかった老人ホームへ向かいます。

早朝の出発からタイ側イミグレーション、国境越えのリアル

翌朝4時起床、まだ外が薄暗い5時少し前に、手配していたトラベル会社の送迎車が、集合場所に到着。

車は移動しながら、各ホテルから他の旅行者を次々と乗せていきます。同乗者は、欧米系の旅行者が4名でした。静まり返った早朝の空気を切り裂きながら、車はタイとラオスの国境へと向かってひた走ります。

6時40分 タイ側のチェンコーンのイミグレーションに到着しました。ここから、第4タイ・ラオス友好橋(チェンコーン・フアイサイ友好橋)を渡り、いよいよラオスへ入国します。

ここでスタッフから識別用となる目印のシールを腕に貼られます。同時にラオス側のスタッフが顔を確認できるよう、中国ラオス鉄道組とスローボート組の乗客に分かれて写真撮影を行います。

しばらく窓口が開くまで時間があったため、少しの間ベンチに腰掛けて待機することに。7時を過ぎた頃にようやくイミグレーションがオープンし、スムーズに出国手続きが始まりました。確認されたのは右手の指4本の指紋と、カメラによる顔認証のみです。
手続きを終えて外に出ると、大型バスが私たちを待っていました。

ここでの追加料金の支払いはなく、8時少し前にバスに乗り込んでいよいよ国境の橋を渡ります。川の真ん中でタイ国旗🇹🇭からラオス国旗🇱🇦へ変わる瞬間を見て、陸路の醍醐味と感じました。

5分ほどでラオス側のフアイサイにあるイミグレーションに到着、ラオス国境管理移民局です。

到着するとラオスのスタッフが出迎え、中国ラオス鉄道のQRコードを見せてくれました。これは乗車チケットで、事前に乗車当日の朝にスタッフが購入したものです。スマートフォンで写真に取り込んで保存しておき、乗車前に提示するようにと説明がありました。
国境越えの際は、事前にスマートフォンの充電をフルにしておき、いつでもQRコードや予約画面を提示できるように準備しておくと安心です。
ラオスの入国カードは手書きでした。担当スタッフはそばにつき、丁寧に書き方をつきっきりで教えてくれました。もちろん英語ですが、とても親切な対応でした。
ラオス入国時のビザ料金(主要国の目安)
日本のパスポート保持者は「15日以内の滞在」であれば観光ビザは免除(無料)ですが、他国からの旅行者は基本的にアライバルビザ(または電子ビザ e-VISA)の取得が必要で、ビザ料金が発生します。
- アメリカ・イギリス・カナダなど(欧米諸国): 約40米ドル
- オーストラリア: 約30米ドル
- 中国: 約20米ドル
- タイ(周辺国): 基本的に観光ビザ免除(30日以内は無料)
国籍によって料金(20〜40米ドル程度)が細かく異なります。また、土日や祝日、早朝・深夜の国境越えの際は、手数料として別途1〜2米ドル(またはバーツ)が上乗せされるのが現地の定番です。
ラオス側のイミグレーションでは、入国に関わる手数料としてイミグレーションの窓口で20バーツ(約100円)と、そこを出た窓口でバス代50バーツ(約250円)をそれぞれ支払います。ここからはラオス国内の移動です。まずはソンテウのような屋根付きのトラックに乗り込み、ターミナルのような場所へ移動します。

9時頃には大きなバンへと乗り換え、パスポートをドライバーに預けます。いよいよ、中国ラオス鉄道のNateuy(ナトゥイ)駅へと向かいます。

道中、地元の一般の方々が4組ほど乗り込んできました。ここからの道のりが、今回の陸路旅の中で一番の難所となります。舗装が剥がれてかなり道がガタガタと壊れていたり、延々と砂利道が続いたりと、車内は激しく揺さぶられます。
山道の激しい揺れのせいで、途中で気分が悪くなってしまう同乗者が続出するほどでした。私は手持ちの酔い止め薬や、ティッシュ・ビニール袋を渡します。自分自身も途中で、酔い止め薬を服用するほどです。

また運転手さんと途中で乗ってきた現地の女性が道端でトイレを済ませるなど、ローカルな旅ならではの驚く出来事もありました。
トイレは両国のイミグレーションに設置されています。案内はありませんので、タイミングを見計らって適宜利用することを強くお勧めします。
最新の中国ラオス鉄道に揺られて。車内の活気と車窓の景色
14時20分 激しい揺れに耐えながら、ようやく中国ラオス鉄道のNateuy(ナトゥイ)駅の近くで下ろされました。しかし、現地では受付の方法などの説明が一切ありません。

駅は大きく、まだ新しい外観でした。周囲の人の流れに合わせながら駅入り口へと向かうと、美しい女性係員の方が立っていたのでパスポートと事前に保存していたQRコードのチケットを提示して確認を受けます。駅というより、地方空港の入り口といった感じでしょうか?

駅の構内に入ると、トイレや飲料水が設置されているスペースがありました。ただ、利用している方々のマナーが少し気にかかる場面も。トイレの洗面台の前でスマートフォンを充電しながら、荷物を広げて立ちはだかっている方がおり、なかなか手が洗えずに困ってしまいました。思い切って「手を洗いたいのです」と声をかけると、中国人の方と地元のラオス人と思われるお二人は、すぐにスペースを譲ってくれました。旅先では、毅然としつつも丁寧に意思を伝えることが大切だと実感します。
駅のホームには、出発を待つ本当にたくさんの人々で溢れかえっていました。そのほとんどが中国系の観光客やラオスの方々のようです。スマートフォンの電波状況ですが、この時点では私の楽天モバイルも、事前に準備していたトリップ.comのデータ通信用SIMも、電波は掴んでいるもののなぜかWi-Fiやインターネットにうまくアクセスできない状態が続きました。
14時26分、定刻通りルアンパバーン駅に向かって出発です。やがてホームに滑り込んできた列車は、おそらく14両編成ほどの大規模なものです。この駅から大量の乗客が乗り込みます。驚いたのは、それぞれの方が持ち込んでいるお土産や大きな荷物の量です。通路が荷物で完全に塞がれてしまい、なかなか自分の席まで進むことができません。

私が通路で立ち往生していると、ちょうどその目の前にある座席のチケットを持った乗客の方から「そこは私の席だから退いてほしい」と言われてしまいます。しかし、周囲は荷物だらけで身動きが取れない状態です。そこで冷静に、「私の席は、前方にあります。このスペースを空けるためには、まずあなたが少し前方に進んでください。」と、その方に伝えました。
その乗客は私の意図を理解し、ようやく自分の指定席まで移動することができました。
移動中に出会った2人組の女性は別の車両へ移動され、私の隣にはもう1人の1人旅の女性が座られました。その時はまだ言葉の壁もあり、会話はあまり成立していなかったのですが、本当の絆が生まれたのはルアンパバーン駅に降りてからでした。駅で市街地への乗り合いタクシーを探す際、再びその4人で意気投合し、仲間の一人がスマートに料金交渉をしてくれて相乗りすることになったのです。
実はあの過酷な山道の車中、二人組のうち一人の女性は、すっかり乗り物酔いで気持ち悪くなってしまっていました。そこで私が持っていた酔い止め薬を渡したところ、体調がすっかり改善され、それからは一転して明るい笑顔でたくさん話しかけてくれるようになったのです。旅先での小さな助け合いが、素敵な出会いへと繋がった瞬間でした。
中国ラオス鉄道の話に戻ります。事前情報でトンネルが多いため、車窓はあまり見られないということは知っていました。しかし、時折見せる大自然の雄大さに、圧倒されるものがありました。山間に川がうねるように流れ、緑が生い茂ります。まるで、古き良き日本の風景を見ているようでした。

車内に目を向ける満席状態で、思い思いに過ごしています。家族連れが多く、持ち込んだ食べ物を思い思いに食べていました。時折車内販売のカートが行き交います。そのカートには、パッケージに漢字で書かれたお菓子や飲み物がたくさん積まれていました。
16時26分、列車が目的地のルアンパバーン駅に到着すると、乗客が一斉に席を立ちます。ふと周りを見渡すと、テーブルの上にゴミをそのまま散らしっぱなしにして降りていく方も見受けられ、カルチャーショックを受ける場面もありました。

駅の外に出ると、市街地へ向かう乗り合いタクシー(バン)が並んでいます。複数の客引きがプレートを持って、勧誘してきました。先ほど車内で仲良くなった4人で同じ車に乗り込み、市内へと向かいます。運賃は1人あたり70バーツ(約350円)。ラオスの通貨であるキープで支払う場合は60,000キープ(約420円)です。4人のうち一人が値段交渉してくれ、支払いの手伝いをしてくれました。

20分ほどでルアンパバーンの街中に入ると、それまで不通気味だったスマートフォンのeSIMも問題なく電波を拾い、インターネットが快適に使えるようになりました。かなり安心しました。
バルコニー付きの隠れ家ホテルにチェックイン
17時10分 今回予約していたホテル『Merry Riverside Hotel』に到着しました。

入り口あたりで写真を撮っていると、「マダム、マダーム」と声がかかります。フロントのスタッフの方が、とても温かく迎え入れてくれました。手続きとツアーやホテルのサービスについて説明がありました。朝食付きでしたので、リバービューのテラスを紹介してくれました。
さらに嬉しいサプライズが待っていました。ホテルのご厚意で部屋をアップグレードしてくださり、中庭が見える広々としたバルコニー付きのお部屋になったのです。

部屋に入ってすぐに水回りをチェックしてみると、シャワーの水圧も非常に良好で、必要なアメニティも清潔に揃っていました。長時間の過酷な陸路移動の疲れが、この心地よいお部屋のおかげですっと引いていくのを感じました。
ナイトマーケットの熱気と、ラオビアで乾杯する贅沢な夜
18時20分、しばらく休んでから両替を兼ねて、ルアンパバーンの名物であるナイトマーケットの方へと歩いて向かいました。通りには色鮮やかなテントがずらりと並び、手仕事による刺繍製品や織物、可愛らしい小物が並んでいます。マーケットには欧米系をはじめ、世界各国からの旅行者が行き交っており、意外にも日本人の旅行者の方の姿も多く見かけました。

お土産にぴったりな可愛らしい雑貨を見つけ、購入しようと100,000キープ札を出したところ、お店の方から「ごめんなさい、今お釣りがないの」と言われてしまいました。これも旅の醍醐味ですね。断念するのではなく、気に入ったものをもう1つ追加して2つ購入することで、お互いに笑顔でお買い物を済ませることができました。
ローカルなマーケットでお買い物をする際は、小さなお札(キープ)を多めに用意しておくと、お釣りがないと言われたときでもスマートにお会計ができます。
19時30分 お買い物のあとは、通り沿いにある雰囲気の良い地元のレストランに入りました。ラオスに来たら絶対に食べたかった、炭火で香ばしく焼かれたチキン「ガイヤーン」と、もち米の「カオニャオ」、そしてピリッと辛い「ソムタム」を注文。タイにもある料理ですが、作り方や盛り付け方が少しワイルドに感じました。

もちろん、すっきりとした味わいで有名なご当地ビール「ラオビア」も欠かせません。このボリュームで贅沢に楽しんで、お会計は150,000キープ(約1,050円)ほど。心地よい夜風を感じながら飲むビールは格別の一言でした。食事中、猫がチキンをせがんたり、大きな犬が店内に入ってきたりと、こちらもまた日本ではなかなか味わえない醍醐味でした。

20時30分 夕食後は、歩いてすぐの場所にあるスパに立ち寄り、歩き疲れた足を労るために1時間のフットマッサージを受けました。料金は130,000キープ(約910円)。心のこもった丁寧な施術が本当に心地よく、感謝の気持ちを込めて10,000キープ(約70円)のチップを添えてお渡ししました。
ラオスではチップ文化は根付いていません。気持ち程度のチップで十分です。
[旅のトラブルコラム]夜道での思わぬ転倒、翌朝の対応は?
マッサージを終えてすっかりリフレッシュし、帰り道にミニマートでお土産用のラオスコーヒーや地元の地酒「ラオラオ」、明日の朝食用のヨーグルトを購入して、気分良くホテルへと歩いていました。
22時 しかし、ここで予期せぬハプニングが起こります。長距離移動の疲労が蓄積していたせいか、歩いている途中で突然ふくらはぎの足がつってしまったのです。痛みに気を取られながら、レンガで作られた古い歩道の緩やかな坂道を歩いていたところ、足元を滑らせて激しく転んでしまいました。

両手に持っていたお土産の品々はとっさに体で庇ったため無事でしたが、地面についてしまった左肘を泥の混じったレンガ道でゴリッと擦りむいてしまいました。急いでホテルへ帰り、部屋のシャワーで何度も何度も傷口を石鹸で洗い流します。異国の地での怪我は不安が募るものです。スマートフォンのAIを使って夜通し丁寧に調べた結果、ラオスの衛生環境や土壌の性質を考慮すると、翌朝すぐに病院へ行って破傷風トキソイドのワクチンを打つのが最も安全であるという結論に達しました。
海外の夜道や古いレンガ道は、灯りが少なかったり雨で滑りやすくなっていたりする場所が多くあります。50代のひとり旅では、万が一の転倒に備えて、歩き慣れた靴を選び、夜間は足元に十分注意して歩くことが大切です。
【3日目】フランスの薫り残る街並みを歩き、五感を開放する癒やしの一日
起床後8時、楽しみにしていた街歩きを始める前に、まずは前夜に決意した通り病院への手配を進めました。ホテルのフロントに相談すると、親身になってすぐにタクシーを呼んで手配してくれました。

8時45分 現金の持ち合わせを補充するため、途中でATMに寄り道をしてもらいながら、希望していた現地の病院Phakan Arocavet Clinicへと移動します。

病院に到着すると、開放的な野外に受付が設置されており、そこで現地の看護師さんが優しく対応してくれました。私の前に問診を受けていた高齢女性は、このスペースで症状のある腹部を、洋服をめくって説明しています。この光景に、私はかなり驚きました。
次に1階にある救急外来のスペースに入り、問診票に記入して大切なパスポートを提示します。体重を測定し、身長は事前に口頭で報告しました。救急外来のエリアに入ると、待合スペースのすぐ横に処置ベッドや事務机が並んでおり、仕切りもほとんどありません。東南アジアのローカルな医療現場ならではの、飾らない剥き出しの空気感に一瞬圧倒されてしまいます。
言葉の壁が心配でしたが、事前にAIを使って作成しておいた「私の怪我の状況と、破傷風ワクチンを希望する旨」を要約したラオ語と英語のテキスト画面をスマートフォンの画面で見せることで、お医者様にも正確に状況を説明することができました。診察を待っていると、外では突然の激しいスコールが降り始め、バケツをひっくり返したような雨音が響き渡ります。
しばらくして2階の処置室へ移動するように案内され、そこで目的の破傷風ワクチンの注射を丁寧に打ってもらいました。注射の直後、そのまま2階の会計窓口へ向かうと、驚いたことに医療レポートがすでに出来上がっており、その場で手渡してくれました。費用は170,000キープ(約1,190円)です。私がキープの桁数をひとつ多く間違えて現金を差し出してしまい、受付の女性スタッフの方に「そんなに多く要らないわよ」と笑われてしまう微笑ましい一幕もありました。

よく観察すると病院の壁面には、日本語で「パカンクリニック」と書かれたプレートが掲げられてました。なんだか温かい誇らしさを感じ、許可をいただいて写真を撮らせてもらいました。

9時45分、受付から1時間で全て終わりました。雨が降り続く中、近くの駐車場に停まっているソンテウまで向かいます。中で待っていた親切なタクシーのドライバーさんが、すぐに車を動かし、そのままホテルへ戻ることができました。

10時ホテルに戻り、これから始まる本格的な観光に備えて、ラオスの配車アプリ「LOCA」をスマートフォンにインストールしました。

支払い方法にクレジットカード(Apple Pay)を連携させておきます。このアプリは画面に日本語訳が表示される機能が付いているため、操作に迷うことがありません。これを使えば、ドライバーさんとの現金の手渡しや価格交渉の手間がなくなり、すべてアプリ決済(LOCApay)で完結します。ラオス国内では店舗でのQRコード決済もこのシステムを応用して利用できるため、現金を持ち歩く必要が本当に少なくなります。タイのQRコード決済システムよりも直感的で簡単かもしれない、と感じたほどです。
LOCAタクシーで快適移動。黄金に輝く『ワット・シェーン トーン』へ
12時半、スマートフォンでさっそくLOCAタクシーを呼び出し、メコン川の辺りにつきます。しばらく川沿いを探索、雄大さとのんびりとした時間を過ごします。

13時、高台にあるルアンパバーンを象徴する高貴な寺院、『ワット・シェーン トーン』を訪れました。

この日は風通しの良い短パンを履いていたため、寺院の神聖な敷地に入るためのマナーとして、入り口で伝統的な巻きスカート(シン)をレンタルします。見学料と合わせて支払いは40,000キープ(約280円)でした。
境内に入ると、本堂の格式高い建築美に圧倒されます。壁面に描かれた生命の木の美しいモザイク画に思わず目を奪われました。驚いたことに、境内には各所にQRコードが設置されており、それをスマートフォンで読み取ると詳細な音声やテキストでの解説を聞くことができます。ここも日本の JICAが開発に携わっているためか、日本語をはじめとする様々な国の言語で見事な解説が用意されていました。ただ景色を眺めるだけでなく、その背景にある歴史や文化を深く知ることができる、大人の知的好奇心を大いに満たしてくれる素晴らしい取り組みです。

寺院の周辺を歩いてみると、周囲には美しく手入れされた伝統的な古民家が綺麗に立ち並んでいます。

私はまだフランスの現地を訪れたことはないのですが、どこかヨーロッパの洗練された美しい街並みを歩いているかのような、和洋折衷のエキゾチックな不思議な情緒が漂っていました。
川のほとりのバンブーレストランで、洗練されたラオス料理ランチ
13時半、ちょうどお腹が空いてきた頃、ゆったりと流れる川のほとりに魅力的なレストランが何軒も並んでいるエリアを見つけました。その中から、佇まいが素敵だった『バンブーレストラン(Bamboo Tree Namkhan Riverside Restaurant)』に入ってみることにします。

観光地エリアということもあり価格設定は少し高めですが、ラオスの伝統的な家庭料理を少しずつ贅沢に味わえる、プレートセットの一つを選択しました。お供のドリンクには、レモングラスの香りが爽やかに弾けるモヒート風の特製ジュースを選びます。

運ばれてきた料理は、新鮮な地元の野菜を豊富に使っており、油分が少なめで驚くほどヘルシーで食べやすい味付けでした。

どれも大変美味しかったのですが、特にココナッツミルクのコクとスパイスのハーブが絶妙に調和したスープは、深い旨味があってスプーンが止まらなくなるほどの美味しさでした。


お会計の際、お店の方が端数の200キープをスマートにまけてくださり、395,000キープ(約2,765円)にしてくれました。現地の方のこうした温かい優しさに触れるたび、心がじんわりと解きほぐされていきます。
高床式の古民家博物館と、伝統的な竹の手仕事を愛でる
15時、ランチを終えて再び歩き始めると、またしても激しいスコールに見舞われました。近くにある建物の軒先に滑り込み、雨宿りをしながら3分ほど雨が通り過ぎるのを待ちます。

雨が小降りになったタイミングで、すぐ近くにあった『フアンチャン歴史博物館』へと立ち寄ることにしました。

ここは、ラオスの伝統的な高床式の古民家を美しく改造した博物館で、入館料は30,000キープ(約210円)です。館内ではラオスの伝統衣装のレンタルサービスも行われており、色鮮やかな衣装を身にまとって記念撮影をしながら、楽しそうに過ごす若い観光客の方々の姿が多く見られました。
階段を上がって2階の展示スペースへ進むと、昔ながらの建築様式のため床の板と板の間にうっすらと隙間があり、歩くたびに少しギシギシと音がしてスリリングな体験でした。それと同時に、隙間なく頑丈に組み上げる日本の伝統建築の技術の凄さを、異国の地で改めて再確認する知的な時間となりました。

館内の一角には小さくて洗練されたお土産屋さんがあり、職人さんの手仕事が光る伝統的な壁飾りと、竹を細かく編み込んで作られた繊細な茶漉し(ちゃこし)を購入しました。

お会計は210,000キープ(約1,470円)。暮らしを少し豊かにしてくれる丁寧な道具に出会えるのも、大人のひとり旅の醍醐味です。建物内には小さなミニショップも併設されていたのですが、スタッフの方に「コーヒー」という言葉がうまく通じず、注文を断念するというちょっとしたハプニングもありました。
贅沢な余白を味わう。古民家リノベカフェでライチコーヒーを
15時半過ぎ、博物館を後にして外へ出て、通りを1分ほど歩いた場所に佇むお洒落なカフェ『Rosetta Cafe』に惹かれて入ってみることにしました。

こちらも伝統的な古民家を見事にリノベーションした作りの建物で、一歩中に足を踏み入れると、モダンで非常に落ち着いた空間が広がっています。

メニューの中から、すっきりと爽やかそうなライチコーヒーを注文しました。お会計は59,000キープ(約413円)。フルーティーなライチの甘みと、深みのあるエスプレッソの苦味が絶妙にマッチして、火照った体に心地よく染み渡ります。

店内の奥の席では、若い女性3人グループが、お互いにスマートフォンのカメラで熱心に自撮りをしながら楽しそうに笑い合っていました。微笑ましいその姿を眺めながら、贅沢な心の余白時間を満喫します。閉店時間の17時が近づき、外のスコールがちょうど止んだのを見計らって、贅沢な空間を提供してくれたお店を後にしました。
私史上、最高のご褒美。絶品スパマッサージで心身をほぐす
カフェを出た後、ふらっと近くのスパに寄ります。受付で相談すると、本日の長時間の施術は2時間まで受付可能とのことでしたので、全身をしっかりとケアしてもらうためにラオマッサージ(伝統的な指圧)とオイルマッサージをそれぞれ1時間ずつ、合計2時間の贅沢なコースを組み立ててもらいました。
前日の転倒のこともあったため、セラピストの女性には「全体の揉みほぐしの圧は弱めでお願いします」と事前にお伝えしておきました。これがまさに大正解でした。ここ数日、長距離移動の緊張や歩きすぎのせいでパンパンに張って痛みを引き起こしていたふくらはぎの筋肉を、流れるような絶妙なタッチで優しく、それでいて的確に捉えてほぐしてくれます。強すぎないのに体の芯までしっかりと届くその卓越した技術は、これまでに数々のマッサージを経験してきた私の中でも、間違いなく「人生でナンバーワン」と言えるほどの素晴らしい職人技でした。極上の癒やし時間を体験させてもらった感謝の印として、施術料の350,000キープ(約2,450円)に、50,000(約350円)キープのチップを多めにお渡ししました。スパを出ると、重かった足取りが嘘のように軽くなり、どこまでも歩いていけそうなほど心身がすっきりと整っていました。

心残りは、どの店に立ち寄ったか忘れてしまったことです。
洗練されたインテリアの洋食レストランで、大人のディナータイム
19時 最高のスパを堪能したあと、さらに通りを歩いて近くにあるお洒落なレストラン『BOUANG Asian Eatery』に入りました。

ラオス料理が続いていたので、今夜は少し気分を変えて美味しい洋食を食べてみたい気分だったのです。メニューを開き、ボリュームのある特製ハンバーガーと、体に良さそうな『イエローカラー(マンゴー、パイナップルベース)』というネーミングのコールドプレスジュースを注文しました。

店内を見渡すと欧米系の長期滞在らしきお客様が多く、そのためか給仕をしてくれる現地のスタッフの方々は皆、驚くほど英語の発音が綺麗で聞き取りやすかったです。隣のテーブル席でデザートの追加オーダーをスマートに取る様子なども、非常に洗練されており感銘を受けました。店内のインテリアの使い方も卓越しています。決して高価な家具ばかりを使っているわけではないのですが、ラオスの伝統的な織物や竹細工の文化をモダンにアレンジして、見事な空間デザインとして調和させていました。こうした大人の空間に身を置くこと自体が、旅の素晴らしいエッセンスになります。

お腹も心も満たされ、30分ほどかけて夜の心地よい街並みをのんびりと散歩しながらホテルへと戻ります。

途中、活気あるナイトマーケットの通りを抜けた先にあるミニマートへ立ち寄り、水分補給用のポカリスエットを購入しました。ラオスでの価格は日本円に換算すると約360円ほど。現地の物価から考えるとかなり高価な買い物になるため一瞬購入を迷いましたが、「これは今夜の足のつりを完全に予防するための、電解質バランスを調整する大切なお薬代なのだ」と自分に言い聞かせて購入を決めました。この選択が大正解で、おかげでこの夜は一度も足がつる恐怖に襲われることなく、朝まで深く心地よい眠りにつくことができたのです。
【4日目】朝のローカルな活気に触れ、プロペラ機でチェンマイへ帰路につく
5時30分起床、ラオス旅の最終日の朝。少し寝坊をしてしまい、ルアンパバーン名物である早朝の托鉢(たくはつ)の儀式自体には間に合いませんでした。しかし、気を取り直して散歩がてらに托鉢の会場となっていた通りと、そのすぐ近くで毎朝開かれている地元の朝市へと向かいました。

6時30分 朝市に一歩足を踏み入れると、そこには観光客向けのナイトマーケットとは全く異なる、現地の人々の生々しくも力強い日常の活気が満ち溢れていました。

地元の方が日常の朝食のおかずにする惣菜はもちろん、採れたての瑞々しい野菜、洗面器の中で元気に跳ねている生きた魚、その場で解体された新鮮な塊肉、さらには東南アジアならではの珍味である虫やカエルまでが所狭しと並べられています。

私は、地元の川で採れたラオス名物の『川苔(カイペーン)』と、殻が付いたままの香ばしいマカデミアナッツを購入することにしました。前日ランチで食べた、川海苔が忘れられなかったのです。

スマートフォンのGoogle翻訳を片手に使いながら、現地の市場の女性と身振り手振りを交えて値引きの交渉を試みます。お互いに笑顔でやり取りをするうちに、少しまけて安くしてくれました。また市場の奥で見つけた、もち米を使った優しい甘さの伝統デザートも合わせて購入し、ホテルの部屋に戻ってから贅沢な昼食として美味しくいただきました。

帰り道、ホテルのすぐ近くにあった小さなパン屋さんでクロワッサンとペストリーを購入しました。ラオス旅行のお土産というより、自分へのご褒美です。翌朝、チェンマイのコンドの食卓でいただいたバター香るクロワッサンは、旅の余韻をそっと運んでくれるような、嬉しい朝ごはんになりました。
11時15分にホテルをチェックアウト、フロントのスタッフの方に、昨日の朝に迅速に病院の手配を行ってくれたことへの深い感謝の気持ちを改めて言葉にしてお伝えしました。スタッフの方は嬉しそうに微笑んでくれました。
[手続きコラム]タイ再入国時のTM30について
LOCAタクシーを呼び出し、途中の道では渋滞がなく、ルアンパバーン空港へと向かいます。
11時半に空港に到着し、車を降りる際、ドライバーの男性から別れ際に日本語で『ありがとう』と温かい声をかけていただきました。最後の最後まで、この国の人の温かさに心が満たされます。
ルアンパバーン空港は非常にこじまりとした可愛らしい建物で、一国の国際空港ターミナルとは思えないほどの小ささです。

フライトスケジュールを確認してみると、お昼の時間帯には全体で4本程度しか飛行機が飛んでいないようでした。スムーズにチェックインを済ませて大きな荷物を預け、館内の小さな売店で温かいコーヒーを購入して出発までの時間をのんびりと潰します。

財布の中を確認すると、手元に残ったラオスキープの現金はちょうど51,000キープ(約357円)ほど。もうこれ以上現金を使い切る予定もなかったため、空港のロビーに設置されていた地元の慈善団体の寄付ボックスへとすべて丁寧に入れさせていただきました。
出国手続きのエリアへ進むと、最初のイミグレーションの手前で、出国カードを記入するように係員の方から指示を受けました。私はすでに一度ゲートの中に入りかけていたのですが、もう一度外の記入台のスペースまで戻って記載することに。カードの項目はラオ語と英語の併記だったため、ここでもスマートフォンのAIに頼りながら、一マスずつ正確に書き進めました。無事にイミグレーションを通過し、手荷物のセキュリティチェックも特に問題なくスムーズに通過することができました。
陸路・空路を問わず、国境を越える移動の際は、手書きの出入国カードの記入が必要になる場面が多くあります。手元にいつでも文字が書けるよう、パスポートケースに小さなボールペンを1本挿しておくのが大人のスマートな旅の知恵です。
12時45分 ゲートの内側のエリアは、広いワンフロアのみのシンプルな構造になっていました。

お店は小さな免税店が2軒と、コーヒーショップが1軒、有料のラウンジが1カ所に、あとは綺麗なトイレがあるだけの静かな空間です。指定された2番ゲートの前で待っていると、ボーディングタイムはほぼ予定通りに案内されました。
今回のフライトは、旅情をそそる小さなプロペラ機(ATR機)です。滑走路まで直に歩くか、あるいは専用のバスに乗って数メートルほど移動し、機体の後方にあるタラップの出入り口から1歩ずつステップを上がって機内へと乗り込みます。

【ATR機について】
フランスとイタリアの航空機メーカーが開発した、世界中の短距離路線で広く使われているプロペラ(ターボプロップ)旅客機のことです。日本の地方路線(天草エアラインや日本航空グループなど)でも数多く導入されています。
- 低い高度を飛ぶので景色が綺麗 一般的なジェット機よりも低い高度をのんびり飛行するため、窓の外に広がる山々や雲の景色が近くに感じられ、素晴らしい旅情を味わえます。
- 小さな空港でも安全に発着できる ルアンパバーン空港のように、滑走路が短くてコンパクトな地方の空港でも、安全に安定して離着陸できる優れた性能を持っています。
- 後ろから乗り降りするレトロな旅情 多くのモデルでは、乗客の出入り口が機体の「後ろ側」にあります。滑走路に降り立ち、タラップ(階段)を1歩ずつ踏みしめながら機内へと向かう独特のスタイルが、旅のワクワク感をさらに引き立ててくれます。
機材自体は若干の古さを感じさせるものの、座席のシートピッチは割とゆったりとした快適な作りになっていました。通路を挟んで2列ずつが並ぶ、合計4列シートのコンパクトな機内です。乗客の搭乗率は全体で8割ほどの印象でした。13時10分 飛行機は滑走路を力強く滑走し、とても安定した美しい離陸でルアンパバーンの街を眼下に見下ろしながら上昇していきます。

短時間の国際線フライトですが、機内では手際のよい客室乗務員の方々によって、温かい軽食と冷たい飲み物の嬉しいサービスが始まりました。ドリンクは温かいお茶やコーヒー、ミネラルウォーター、各種ジュースなどが用意されており、希望すれば追加の飲み物も快く提供してくれます。
何より驚いたのは、配られた『レーズンロールパン』の美味しさでした。思った以上に一口食べると芳醇なバターの香りが口いっぱいに広がり、生地が驚くほどふわふわとしていて、思わず笑みがこぼれてしまうほどのクオリティでした。

美味しいパンと紅茶を味わっているうちに、飛行機はあっという間に懐かしいチェンマイの土地へと着陸の態勢に入りました。陸路から始まり、空路へと紡いだラオスのひとり旅が、素晴らしい充実感とともに幕を閉じます。

50代のルアンパバーンひとり旅を快適にする、5つの必須アイテム
ここで、今回のチェンマイ発ラオス陸路ひとり旅を振り返り、大人の女性が旅を何倍も快適に、そして安全に楽しむために心からおすすめしたい5つの必須アイテム(サービス)をまとめてご紹介します。
- 12Go(移動手配サービス) チェンマイから国境、そしてラオス国内への複雑な長距離バスやソンテウの乗り継ぎルートを、日本語の分かりやすい画面で事前に一括検索・予約できる心強い味方です。言葉の通じない現地の窓口で行列に並ぶ必要がなく、50代のひとり旅に最も大切な出発前の心のゆとりを買うことができます。
- トリップ.com(航空券チケット・通信sim)航空券チケット購入はもちろん、 現地に到着してすぐにスマートフォンでデータ通信が始められるeSIMやデータ通信用SIMの購入にとても便利です。アプリ一つで手軽に手配が完結するため、国境を越えてすぐに地図アプリや配車アプリ「LOCA」を使いたい大人のスマートな移動に欠かせません。
- Klook(クルック) ルアンパバーンでの現地ツアーや、各種アクティビティ、観光施設の入場券などを日本語の分かりやすい画面から事前決済でスマートに手配できるおすすめのプラットフォームです。現地の窓口で言葉に困ったり、小銭の計算で慌てたりすることなく、50代のひとり旅に最も大切な「出発前の安心感とゆとり」を賢く買うことができます。次の旅行で参加したいアクティビティは、バークウー洞窟とクアンシーの滝1日ツアーです。その紹介コードを貼っておきますね。
- Wiseカード(デジタル国際デビットカード) 現地の通貨を調達するのに、最適なマルチカレンシーカードです。無駄な海外手数料を極限まで抑えながら、現地のキープ建て決済をリアルタイムの格安レートで安全に行うことができます。桁数の多いキープの紙幣を何枚も数える煩わしさから解放されます。

- エポスカード(お守り代わりのクレジットカード) 今回の私のように、万が一旅先での転倒や予期せぬ怪我に見舞われて現地の救急外来・病院へ駆け込むことになった際、手厚い海外旅行傷害保険がサポートしてくれるお守りのような存在です。「LOCA」の決済にも、Apple Payに登録して使用しました。大人のひとり旅だからこそ、万が一の医療サポートへの備えは妥協せずに持っておきたいものです。

いかがでしたか?
体調のアクシデントもあり、有名な観光地であるプーシーの丘やクアンシーの滝、托鉢の見学・体験ができませんでした。次回訪れることがあれば、ぜひチャレンジしたいと思っています。
この記事では、50代の女性がチェンマイから陸路と中国ラオス鉄道を乗り継いでラオスの世界遺産ルアンパバーンを旅する具体的なステップと、五感が洗練される美しい街歩きの魅力をお伝えしました。私の体験が、あなたの新しい一歩を踏み出すラオスへの大人ひとり旅の参考になれば嬉しいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。 今後もタイ移住や、その周辺の旅行についてお話しします。
また次のブログで、お会いしましょう👋


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