*日本円換算は 1バーツ=約5円(2026年6月現在)で計算します
皆さんこんにちは、タイ大好きちぃです。
「50代でタイへ移住したあと、現地にはどのようなシニア向けの施設があり、どのような暮らしの選択肢があるのだろうか」
と、老後の環境や過ごし方について知りたいと思っていませんか?
この記事を読めば、チェンライにあるケア施設「ひだまりホーム」の実際の様子や運営のリアル、現地で行われているアロマケアの体験事例など、移住後の暮らしの参考になる具体的な情報がわかります。

では、行ってみましょう!
チェンマイで生き生きと暮らす。「ひだまりホーム」を訪ねた理由
旅の始まりに組み込んだ、大切な現地ケア施設でのボランティア
数年前、まだ私が日本にいた頃に何気なく開いたYouTubeの画面。そこで紹介されていたのが、タイの豊かな自然に囲まれたシニアケア施設「ひだまりホーム」でした。画面越しに伝わってくる温かい空気感と、現地に暮らすシニアの方々の穏やかな表情がずっと心に残っていたのです。
しかし、2024年9月にチェンライを襲った大規模な洪水。そのニュースを目にしたとき、私の心はざわつきました。あの美しいホームは、そしてそこに暮らす方々は無事なのだろうか、その後どのような状況になっているのだろうかと、ずっと気になって仕方がありませんでした。
実は私は、日本で看護師として働いていた頃、ホスピスへアロマセラピストとして10年ほどボランティア活動をしていた経験があります。肌と肌が触れ合うアロマケアが、どれほど人の心を解きほぐし、穏やかな時間をもたらすかを肌で知っていました。もし現地へ行く機会があるのなら、ただ見学するだけでなく、私がこれまで培ってきたこの技術を生かして何かお手伝いやご提案ができないだろうか。そんな強い想いを胸に、今回のラオス旅行のメモを片手に、チェンマイからの移動ルートを組み立てて訪問を決めました。

当日の朝は、チェンマイのバスターミナルからチェンライへ移動。11時頃に無事バスが到着し、まずはそのまま予約していたホテルへ向かいチェックインします。

チェンマイ・チェンライ間は、12Goのサイトでバスを予約しました。ネット上で事前の予約ができるので、便利です。

部屋で少し身支度を整えたあと、いよいよ目的の施設へと向かいます。移動には配車アプリのグラブ(Grab)を利用しました。ひだまりホームを指定して乗り込むと約30分間、車は驚くほど早いスピードでスムーズに目的地へと進んでいきます。異国の地での移動も、こうしたデジタルツールを活用することで、迷うことなく安心して時間を有効に使うことができます。
【国際色豊かな交流】ひだまりホームでの温かいひととき

英語・タイ語・中国語を操るフィリピンのAさん、ファランを家族に持つBさんとの会話
Grabの車に揺られ、目的の施設に到着したのは12時46分のこと。約束の時間よりも少し早めの到着となってしまいましたが、スタッフの方は嫌な顔ひとつせず、すぐに中へと優しく案内してくださいました。
一歩足を踏み入れると、そこには開放的でどこか日本の家庭を思い出させるような、ほっとする空間が広がっていました。リビングに座っていらっしゃる利用者の方々のもとへ進むと、皆さんから温かい視線が注がれます。その中のひとりが、すぐに私に声をかけてきてくれました。

国際色豊かな利用者のプロフィール
- フィリピン出身のAさん:英語、タイ語、中国語を流暢に操る、とてもスマートで陽気な女性。
- タイ人女性のBさん:娘さんの旦那さまがファラン(中近東・西洋系の外国人)だそうで、片言の英語を一生懸命に話してくださいました。
言葉の壁を心配していましたが、彼女たちのフレンドリーな姿勢のおかげで、一瞬にして緊張が消え去りました。Aさんは複数の言語をパパッと切り替えながら楽しそうに話し、タイ人の女性は身振りを交えながら家族のことを誇らしげに語ってくれます。年齢や国籍を越えて、こうして同じ空間で言葉を交わし合える時間は、国際色豊かなタイならではの魅力だと深く実感させられました。
リビングでの運動と、みんなで囲むおやつタイムの笑顔
通常、こちらの施設では14時から全体の運動プログラムがスタートするスケジュールになっているそうです。しかし、この日は私の訪問やアロママッサージの提案を考慮してくださり、訪れた13時過ぎから前倒しで全体運動を開始するという、臨機応変なタイムスケジュールに変更してくださいました。

リビングにみんなで集まり、体を動かす時間。最初は少し硬かった皆さんの表情も、スタッフの方の明るい声かけと、お互いの動きを見合わせるうちに、自然と緩んでいきます。簡単なストレッチや体操ですが、全員で一緒にやるからこそ一体感が生まれ、リビング全体に心地よい活気が満ちていくのが分かります。
運動が終わったあとは、お待ちかねのおやつタイムです。お土産として、柔らかいスポンジケーキを何種類か持参しました。

体を動かして少しお腹が空いたところで、みんなでテーブルを囲んでおやつをいただきます。「これ美味しいね」「そっちはどう?」といった他愛のない会話が弾み、あちこちからクスクスと笑い声が聞こえてきます。食べるということは、単なる栄養補給ではなく、人と人との心を繋ぐ大切なコミュニケーションなのだと、皆さんの弾けるような笑顔を見て確信しました。
私のスキルを活かして。入居者さまとスタッフへ贈るアロママッサージ
5〜6名への施術と「また来てね」の愛おしい言葉
おやつタイムで場の空気がさらに和んだところで、私が日本から持参した大切なアロマオイルを取り出しました。「もしよろしければ、皆さんにアロママッサージをさせていただいてもよろしいでしょうか」と、責任者の土橋さんへ相談します。快く許可していただきます。
ホームの皆さんやスタッフの方へ提案すると、嬉しそうな表情で了承してくださいました。今回の訪問時にその場で相談し、すぐに許可をいただけたのも、こちらの施設の柔軟でアットホームな運営方針のおかげです。
アロマケアのボランティア実績
- 施術対象:入居者さま5〜6名、および現地スタッフ1名
- コミュニケーション:片言の英語とタイ語、そしてスキンシップ
リビングでくつろぐ方々へ、順番に優しく触れていきます。オイルを手に取り、腕もしくは足の希望を伺い、ゆっくりとマッサージを進めます。最初は心配されて「いくらかかるの?」と聞かれてましたが、無料であることを伝えると本当に嬉しそうに安心されます。それと同時に、皆さんの表情がみるみるうちに穏やかになり、最後には本当に満面の笑顔を見せてくださったのです。
施術前と施術後では、皆さんの表情の明るさがまったく違いました。言葉は確かに片言の英語とタイ語だけです。けれど、温かい手のぬくもりを通じたスキンシップと、目と目を合わせるボディランゲージだけで、言葉の壁を完全に超えて「気持ちいい」「ありがとう」という想いが100%通じ合うことを、私自身、改めて深く再認識させられました。
施術が終わると、入居者の何人かの方が、私の手をぎゅっと握りしめながら「いつかはまたここへ来てね」「今度はここに泊まっていってね!」と、本当に愛おしそうに声をかけてくれたのです。その言葉が嬉しくて、日本のホスピスでボランティアをしていた頃の記憶と重なり、胸が熱くなりました。
今後もボランティアの継続が決定!私がここに来た理由と責任者・土橋さんとの対話
マッサージの時間のあと、施設の責任者である土橋さんと、じっくりとお話しする時間を1時間ほどいただきました。私がどのような想いでこの場所を目指してきたのか、そして土橋さんがどのような経緯でこのひだまりホームの責任者になられたのか、お互いの人生の歩みを重ね合わせるような深い対話です。
土橋さんのこれまでの歩みは、本当に素晴らしいものでした。日本で介護士としてのキャリアを積んだのち、「イギリスの進んだケアを学びたい」と一念発起し、単身で1年間イギリスへ渡英。その学びを終えて日本へ帰国する途中、アジアの数ヶ所を巡る中で不思議なご縁に恵まれ、ベトナムの高齢者施設で働くことになったそうです。ベトナムでの6年間は、現地スタッフの指導や技術提供に心血を注がれたそうです。
2024年9月:チェンライ大規模洪水の真実 土橋氏がチェンライを視察中だったその日、大規模な洪水が発生。なんと、洪水被害の前日にこの施設への見学を済ませ、翌日日本へ帰国しようとした矢先に、同じく激しい洪水被害に遭遇されたのです。太ももまで水に浸かりながら、重いスーツケースを頭の上に抱え、現地の方々と助け合いながら、命からがらなんとかチェンライ空港へとたどり着いたという、壮絶な体験をされていました。ホーム自体も深く浸水し、大きな打撃を受けました。
しかし、「この大切な施設を、入居者さまの居場所を絶対に無くしてはならない」という強い想いから、施設の存続を願う土橋氏が、翌年2025年1月に経営を引き継ぐことを決意されたのです。その後、素晴らしいスポンサーにも恵まれ、現在はホーム運営の再構築に向けて全力で取り組まれています。
引き継いだ2025年1月時点では、利用者はわずか2名だったそうです。しかし、土橋さんたちの真摯なケアが評判を呼び、2026年6月現在では12名の方々がこのホームで安心して暮らしています。
ひだまりホームの最新受け入れ状況と特徴(2026年6月現在)
- 現在の利用者数:12名(引き継ぎ時の2名から大幅に増加)
- 空きベッド数:残り4床が利用可能
- ケアの体制:末期がん等のホスピスケアにも完全対応。必要に応じて適宜、提携病院への受診対応も実施。
- 居室の工夫:4床一室の構成で、基本は電動の介護ベッドを利用。ただし、無機質な病院風にするのではなく、家庭環境にできるだけ近い状態を作るため、ベッドルームとリビングルームを明確に分け、生活のリズムを整えるための細やかな工夫が施されています。
- スタッフは土橋さんの他、タイ人看護師と、2名の日本語通訳を兼ねている優秀な介護スタッフ数名で構成されています。
- 対象者:タイ人だけでなく、タイに在住している外国人の受け入れも広く行っています。


お話しの最後に、土橋さんから大変温かいお言葉をいただきました。「ちぃさん、もしまたこちらに来る機会があれば、ぜひいつでもアロママッサージをしに来てくださいね」と言っていただけたのです。私のこれまでの10年の経験が、こうして海を越えたチェンライの地でも優しく受け入れてもらえたことが本当に嬉しく、これからのタイ生活の大きな励みになりました。さらに、もし今後タイミングが合えば、こちらのホームと繋がりのある地元のコーヒー農園の見学なども案内していただけるそうです。

再度訪問させていただく時には、ご連絡したいと思っています。
豊かな自然に囲まれて。施設内の見事な菜園・果樹園を見学
利用者が楽しむサツマイモやカボチャ、南国のハーブ(パンダンリーフ・カレーリーフ)

土橋さんとの対話を終えたあと、美しく整えられた施設内の敷地を見学させていただきました。広大な庭へと一歩出ると、そこはまるで緑豊かな植物園のよう。このお庭には、入居者の方々が日々目で見て、触って、五感で楽しめるような工夫がたくさん散りばめられていました。
お庭に植えられている豊かな植物たち
- 収穫を楽しむ野菜:サツマイモ、かぼちゃ、新鮮な青菜系
- もともと自生している豊かな木々:大きなマンゴーの木、甘酸っぱい実をつけるマヨンチット、アボカドの木
- 南国のハーブ類:タイのお菓子や料理に欠かせないパンダンリーフ、芳醇な香りが漂うカレーリーフ

入居者の皆さんが「今日もきれいに咲いているね」「お庭の緑が気持ちいいね」と、日々の生活の中で自然と自然に触れ、お庭を鑑賞しながらゆったりと過ごせる環境がここにあります。

ただベッドの上で過ごすのではなく、日常の中で水やりをしたり、豊かな緑に囲まれたりすることが、どれほど人の心を穏やかにし、生き生きとした時間をもたらすかを、青々と育つ植物たちが静かに物語っていました。
コーヒー農園から譲り受けた3本の木と、今後の楽しみ
さらに庭の奥へと進むと、少し珍しい植物が目に飛び込んできました。なんと、地元のコーヒー農園から特別に分けてもらったという、3本のコーヒーの木がしっかりと根を張って植えられていたのです。

タイのチェンライといえば、世界定評のある高品質なアラビカコーヒーの産地としても非常に有名です。施設の中でコーヒーの木が育ち、いずれ小さな白い花を咲かせ、真っ赤なコーヒーチェリーを実らせる。そのプロセスを身近で眺められることは、入居者さまにとって数年先まで続く大きくて素晴らしい楽しみのひとつになることでしょう。
庭の見学を終えたあと、土橋さんが素晴らしいものをご馳走してくださいました。それは、ひだまりホームがクラウドファンディングに挑戦した際、リターン商品として特別に作成したという、完全オリジナルの貴重なコーヒーです。

地元チェンライの信頼できるコーヒー農園で大切に栽培された豆を収穫し、なんとバンコクで第一線で活躍するプロのバリスタへわざわざ依頼して特別に焙煎してもらったものだそうです。そして、パッケージにシールが貼ってあるのですが、利用さまが一緒に作業されたそうなのです。

種類は「浅煎り」「ミディアムダーク」「ダーク」の3種類があり、100gあたり200バーツ(日本円で約1,000円)で販売されています。今回私がいただいたミディアムダークは、すっきりとした心地よい苦味の中に、南国らしい爽やかな酸味がふわりと広がり、ブラックのストレートでも驚くほど滑らかに飲みやすい絶品の味わいでした。そのあまりの美味しさに感動し、私は3種類すべてをその場で直接購入させていただきました。
もし、このブログを読んで「ひだまりホームのオリジナルコーヒーを飲んで活動を応援したい!」「直接購入してみたい!」と思われた方がいらっしゃいましたら、支払い方法や送料なども含めて、ぜひ直接土橋さんへお気軽にご相談してみてくださいね。
ひだまりホーム訪問・お問合せに関する大切なルール(土橋さんからのご提案)
- 見学のご希望について: 訪問を希望される場合は、必ず【1ヶ月前までに】インスタグラムのDM(ダイレクトメッセージ)からご連絡をお願いします。土橋さんは月に1回は日本とタイを往復されているため、急な訪問への対応や不在時の対応が難しいためです。
- 取材・SNSへの投稿について: 事前に相談を重ねた上であれば可能です。ただし、【ベッドで就寝中の方の撮影は絶対にNG】です。タイの文化では、寝ている姿を外部に見せること自体が「ケアの質が悪い施設だ」と厳しく判断される傾向が非常に強いため、現地の文化とプライバシーへの最大限の配慮が必要です。
- お問合せ窓口の統一: 施設に関する相談や質問は、すべて責任者である土橋さんが一括して窓口となっています。トラブル防止のため、必ず土橋さんを通してご連絡いただくようお願いいたします。
まとめ

いかがでしたか?
この記事では、チェンライにあるケア施設「ひだまりホーム」の見学の様子や、お庭での豊かな自然との触れ合い、そしてアロマケアの体験事例などを通じた現地のリアルな情報をお伝えしました。
私の体験が、あなたのこれからのライフプランや、タイ移住における情報収集の参考になれば嬉しいです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。今後もチェンマイ移住や旅行についてお話しします。
また次のブログで、お会いしましょう👋


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