チェンマイの働き方に学ぶ。タイ移住で見つけた私らしい生きがい

タイ移住で見つけた、しなやかな働き方(お弁当のパッケージ背景)

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皆さんこんにちは、タイ大好きちぃです。

チェンマイに移住し、さまざまな人々と交流する中で、逆境にも負けず勤勉に商売へ励む一人のタイ人女性と出会いました。彼女の逞しい姿を間近で見ているうちに、50代の私自身が、これからの働き方や生きがいについて深く考えるようになったのです。

この記事を読めばタイの人々のしなやかな仕事観と、自分らしい生き方を見つけるヒントがわかります。

では、行ってみましょう!

目次

チェンマイの友人から学ぶ、しなやかで強い働き方

チェンマイ旧市街にあるターペー門、多くの人が集まる
チェンマイの中心地・旧市街にあるターペー門

チェンマイ移住中、私がとても尊敬しているタイ人の友人がいます。彼女は以前、多くのお客様に愛される立派な店舗を構え、ビジネスを展開していた女性実業家でした。

しかし、海外でのビジネスには、時に理不尽とも言える大きな波が押し寄せます。順調にお店を営んでいた彼女でしたが、店舗の契約更新のタイミングで、突然、今後の家賃として莫大な額の一括前納を求められてしまったのです。突発的にそれほどの現金を用意することは到底不可能で、それは事実上の「立ち退き」に等しい過酷な条件でした。

どれほどお店を愛し、真摯に商売に向き合っていても、抗えない外部の力によって大切な場所を手放さざるを得ない。苦渋の決断を静かに受け入れ、自らお店を閉じる道を選んだ当時のことを語る彼女の姿は、今でも私の胸の奥に深く焼き付いています。

それから月日が流れました。彼女は今、現在の住まいである限られた小さなキッチンスペースを拠点にして、新たなお弁当販売のビジネスを行っています。かつての広々とした店舗から環境は大きく変わりましたが、商売に対する彼女の情熱とプライドは、少しも色褪せていませんでした。

利益度外視?クオリティにこだわるお弁当作り

伝統的なディップソースが添えられた、タイ風フライドチキン(ガイトート)のお弁当
友人が作る、タイ風フライドチキンの『ガイトート』に、特製のスパイシーなディップソースが添えられたお弁当

彼女が現在作っているお弁当は、不特定多数に向けたものではなく、限られたコミュニティや顔の見える相手だけに向けた、ささやかな販売スタイルです。

私が何よりも驚かされたのは、彼女が提供するお弁当の圧倒的な質の高さと、その価格設定のバランスです。丁寧に美しく梱包されたお弁当は、箱を開けた瞬間に作り手の愛情が伝わってくるような仕上がりで、ボリュームも通常のお弁当の1.5倍近くあります。

それだけのクオリティを保ちながらも、彼女の手元に残る利益は、お弁当1つあたりほんのわずかな額にすぎません。

目先の利益を追求するのではなく、クオリティの高い商品を提供してお客様に心から喜んでもらうことを最優先にする姿勢。

資金力が乏しく、生活のために働き続けなければならない厳しい現状があるはずなのに、彼女は決して商品の質を落とそうとしません。元医療従事者として、限られた時間の中で効率ばかりを追い求め、心身ともにすり減らしながら働き詰めていた過去の私からすると、彼女のこのスタイルは衝撃的でした。薄利であったとしても、自分の生み出すものに妥協しない。そこには、一人の商売人としての並々ならぬ誇りと、昔のままの信念が息づいているのを感じます。

スマートフォンと配達を活用した賢い仕入れ術

チェンマイのローカル市場、新鮮な食材が並ぶ

わずかな利益の中でビジネスを持続させるためには、コストと労力をいかに抑えるかが重要になります。彼女はその点においても非常に合理的で、私たちが学ぶべき工夫を凝らしています。

彼女は、毎朝自分で市場まで重い荷物を買い出しに行くわけではありません。スマートフォンの通信アプリを使い、地元の市場の業者へ前日のうちに注文を済ませています。

そして、一定の注文で配達可能という現地の仕組みを上手く活用し、自宅の拠点まで直接、新鮮な食材を届けてもらっているのです。

馴染みの業者と直接やり取りし、配達を活用することで、低価格で新鮮な食材を確保しています。

重い荷物を運ぶ身体的な負荷を最小限に抑えつつ、質の高い食材を安定して手に入れる。現代の便利な通信ツールと地元のサービスを組み合わせたこの方法は、年齢を重ねても無理なく働き続けるための、非常に賢く持続可能な仕組みです。タイではGrabやBoltといった配車やデリバリーのアプリが日常的に使われていますが、こうした合理的なシステムを個人の小さな商売にも柔軟に取り入れている点に、彼女の商売への適応力の高さを感じます。

日タイの仕事観の違いと、そこから得た気づき

彼女の働く姿を近くで見ていると、日本とタイの仕事に対する価値観の違いについて深く考えさせられます。

環境の変化を乗り越えるタイの商売哲学

彼女はこれまでも、いくつもの壁にぶつかってきました。今の形に行き着くまでには、別の場所でささやかに商品を並べて販売していた時期もありました。しかし、周囲の状況が変わってその場所での継続が難しくなると、過去のやり方に執着することなく潔く撤退し、現在の「顔の見える相手に直接届ける」という独自のスタイルへと素早く切り替えました。

大きな店舗を手放すことになり、その後も販売方法の模索が続く中で、潤沢な資金がない状況にあっても、彼女は決して立ち止まって嘆くことはしません。置かれた環境の中で今何ができるかを常に考え、しなやかに形を変えながら前に進み続けています。

日タイの社会構造と再起へのハードル

横浜ベイクウォーターと高層ビル、手前に木々が見える
日本・横浜の風景

日本の感覚だと、一度大きな事業を手放したり挫折を経験したりすると、周りの目を気にしてしまったり、再起するまでに長い時間がかかったりすることが多いように感じます。それは単に世間体を気にするという精神的なハードルだけではありません。日本で新たにビジネスを始めるとなると、起業するまでの細かなルールや複雑な行政手続きが立ちはだかります。特に飲食関係は初期投資がかさむ上に利益率が低い傾向があり、個人が思い立ってすぐにリスタートを切れるような環境ではないという現実的な難しさがあります。

そもそも、私たちが受けてきた日本の学校教育は、企業に就職して「会社員」として働くマインドを育てることに重きが置かれています。お金の稼ぎ方や、個人でビジネスを回す仕組みを教わる機会がないまま社会人になった人がほとんどです。若い世代の間ではスモールビジネスに挑戦したり、ITスキルを駆使して柔軟に働いたりする人も増え、少しずつ変化の兆しは見えますが、50代前後の世代は依然として「組織に属して働くべき」という古い価値観に縛られていることが多いように思います。

しかし、タイの人々は違います。過去の栄光や「こうあるべき」という一つの形に固執することなく、今の自分にできる小さなことから、驚くほど軽やかにリスタートを切る強さを持っています。そのたくましさこそが、厳しい環境の変化を生き抜くタイの商売哲学なのだと思います。

日常を彩る「魅せ方」のプロ意識

限られた環境での販売でありながら、彼女の集客力が高いのには理由があります。それは、彼女の「魅せ方・見せ方」への徹底したこだわりです。

彼女は決して適当な服装で作業をすることはありません。シンプルなワンピースでエレガントさを保ちつつ、黒のエプロンと赤い三角巾を身につけ、きちんとお化粧をして、いつも笑顔で対応しています。

手元にある身近なもので、最大限の演出を自然に行うプロ意識。

動画や写真を撮影する際も、ただ料理を写すだけではありません。近くにある食材や調理器具などを手に持って動きをつけ、見る人を惹きつけます。そして、料理の準備段階から出来上がりまでのストーリーを、英語とタイ語でわかりやすく解説しながら毎回LINEで発信しています。常に対面する人々を楽しませようとする彼女の姿勢が、多くのファンを惹きつけているのだと感じます。

50代から考える、自分らしい「生きがい」の形

彼女のこうした行動の根底には、タイの仏教哲学が根強くあります。相手を大切に扱うこと、惜しみなく与えることで、それが自分の徳になり、やがて自分に返ってくる。彼女はまさにそのために日頃から行動しているのです。最終的な目標の形に違いはあれど、この考え方は日本人の思想にもかなり近く、そばで実践している姿を見ていると非常に深く共感できます。

そして、この「相手のことを思いやる気持ち」は、私が長年携わってきた看護学にも通じるものです。本来、看護とは患者さんの気持ちや考え方を考慮しながら、健康状態の向上を目指すものです。しかし、今までの私は日々の業務の中でどうしても生命維持を優先に考えてしまい、相手が「心地よく過ごせる美学」という視点に欠けていたと、彼女を見ていて気づかされました。

相手を思いやり、心地よさを提供する美学を学ぶこと。それがチェンマイにいる間の私の課題だと感じています。

立派な機材や特別なものがなくても、手元にあるもので最大限の演出をし、目の前の人を楽しませる。彼女のそばでその行動や写真の撮り方を見ていると、情報をただ発信するのではなく、自分の思いやストーリーをどう「魅せる」かという本質に気づかされます。私自身、このブログ執筆活動を通して、大好きなタイの文化や現実を私目線で読者の方へどのように伝えていくか。そのヒントが彼女の行動にあると気がつき、日々そばで学んでいる状態です。

冒頭でお話しした「自分らしい生き方を見つけるヒント」とは、まさにこのことです。利益や効率だけを追うのではなく、相手を思いやり、心地よさを提供する美学を持つこと。それこそが、50代からの人生を豊かにし、自分らしい生きがいを見つける大切な鍵なのだと感じています。

チェンマイのローカルなエネルギーに触れる旅へ

タイの人々の働き方や生き方には、私たちが日本の忙しい日常の中で忘れかけている逞しさと温かさがあります。

活気あふれるローカル市場を体験してみませんか

チェンマイ・タニン市場にあるソムタム店
ローカル市場のソムタム屋さん

彼女が提供する質の高いお弁当を支えているのは、チェンマイにある地元の活気あふれる市場の存在です。現地のエネルギーが熱気となって押し寄せるローカル市場を、皆さんも肌で感じてみませんか。

ガイド付きの市場巡りや料理教室に参加すれば、現地の言葉がわからなくても、安心してタイの奥深い食文化を体験することができます。

何度つまずいても立ち上がり、環境に合わせてしなやかに生きるタイの人々。そのポジティブなエネルギーに直接触れる旅へ出かけてみませんか。


チェンマイ・ワットプラシンの敷地内の蓮の花
チェンマイのお寺で見かけた蓮の葉

いかがでしたか?

この記事ではチェンマイの友人のしなやかな働き方と日タイの仕事観の違いをお伝えしました。

私の体験が、あなたの50代からの生きがい探しの参考になれば嬉しいです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。 今後もチェンマイ移住や旅行についてお話しします。

また次のブログで、お会いしましょう👋

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この記事を書いた人

タイ旅行とアロマ、スパが大好きな50代。
現在はチェンマイ在住。移住生活のリアルと、お金との向き合い方を発信しています。
感覚も大切にしながら、ちゃんと考えて自由に生きる。その試行錯誤を綴っています。

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